「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で、4年連続13度目のベスト4進出を決めたラファエル・ナダル(スペイン)。試合後の記者会見で、この日のセンターコートの…

「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で、4年連続13度目のベスト4進出を決めたラファエル・ナダル(スペイン)。試合後の記者会見で、この日のセンターコートの試合組みについて疑問の声を挙げた。【トーナメント表】全仏OP男子シングルス【写真】ナダル 寒さのあまり珍しいタイツ姿。「超違和感」の声

前日に雨で女子シングルス4回戦の1試合が順延となったこともあり、この日のセンターコートは女子シングルス3試合、男子シングルス2試合の計5試合が組まれた。第3試合のドミニク・ティーム(オーストリア)対ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)はフルセット5時間8分の死闘となり、ナダルの第5試合は「全仏オープン」では異例となる現地23時頃にスタート。

「全仏オープン」は昨年までは太陽が沈むと日没順延になっていたが、今年はセンターコートに屋根や照明が設置されたため、深夜でも試合を行うことができるようになった。

記者から、遅くまでプレーしても問題ないかと聞かれたナダルは「もちろん、午前1:30頃に試合が終わるのは理想的でない。しかし、問題は気候だ」と答えた。今大会は新型コロナウイルスの影響で、異例の秋開催。パリの気温は夜になると一桁台という日もある。

「プレーするには寒すぎる。正直、テニスをするにはとても、とても寒くないかな?サッカー選手はこういうコンディションでプレーするのを知っているが、それとは少し違う。彼らは常に動いているが、我々は止まったりまた動いたりチェンジオーバーで休んだりする」「このとても厳しいコンディションでは、身体にとってちょっと危険だと思う」

その上で「今日、なぜセンターコートに5試合を組んだのかが本当に分からない」と大会運営側への疑問を呈した。

「リスクがあった。昨日スケジュールが送られてきた時に、2・3試合は長い試合になる可能性があるとすぐに分かったんだ。そして実際そうなった」

本人が「厳しいコンディション」という中ではあったが、試合はストレートで勝利したナダル。準決勝では、前哨戦「ATP1000 ローマ」で敗れた相手、第12シードのシュワルツマン(アルゼンチン)と再戦する。ナダルは次戦に向けて「最後までベストを尽くすつもりだ。あと2日あるから、自分が向上し続けるために必要なことを練習するつもりだよ」と話した。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのナダル

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)