2015年の『NBA新人王』はウルブズで着実にステップアップ開幕前は『今シーズン台風の目』に挙げられることの多かったティンバーウルブズだが、開幕から17試合を終えて5勝12敗と当初の予想に反して負け越している。それでもヘッドコーチのトム・テ…

2015年の『NBA新人王』はウルブズで着実にステップアップ

開幕前は『今シーズン台風の目』に挙げられることの多かったティンバーウルブズだが、開幕から17試合を終えて5勝12敗と当初の予想に反して負け越している。それでもヘッドコーチのトム・ティボドーは、選手たちの成長を実感していると言う。

中でもその成長ぶりが目立つのは、3年目のアンドリュー・ウィギンズだ。ウィギンズは今シーズン16試合を終え、平均得点(23.5)と3ポイントシュート成功率(39.1%)でキャリアハイの数字を残している。

『Boston Globe』でのインタビューで、ティボドーはウィギンズ最大の長所を「万能性の高さ」と語った。「彼は多彩な得点パターンを持っている。ポストでもカッティングからでも点を取れるし、相手からファウルを誘うこともできる」

さらにはセルティックスのレジェンドであるポール・ピアースの名を挙げて、そのオフェンス能力を称える。「あれだけ多彩に得点が取れる選手を見ると、ポール・ピアースを思い出す。守備から攻撃への速い切り替え、ピック&ロール、スクリーンからも得点を決め、それにボールハンドラーとしても点が取れる選手だ」

2007年から10年までの3年間、セルティックスのアソシエイト・ヘッドコーチを務めたティボドーがこう表現するのだから、ウィギンズへの期待値の高さがうかがえる。小規模な街を本拠地にしているだけに注目されることが少ないウルブズだが、2年前の新人王に輝いたウィギンズは、着実に選手として成長し、一段上のステップに到達しようとしている。

あとは、個人のパフォーマンスをチームの結果にむすびつけること。これができるようになれば、名実ともにセルティックス時代のピアースと同様、ウルブズのフランチャイズプレーヤーとして認められるはずだ。

NBA新人王に輝いたデビューシーズンから着々と実力を高め、フランチャイズプレーヤーへの道を歩むウィギンズ。