サッカーのプレーの中で最も目を惹くのはやはりゴールだろう。しかし、時には得点者だけではなく、そのゴールをお膳立てしたラス…

サッカーのプレーの中で最も目を惹くのはやはりゴールだろう。しかし、時には得点者だけではなく、そのゴールをお膳立てしたラストパスが脚光を浴びるべき場合もある。今回の企画『Best Assist』(最高のアシスト)では、これまでに生まれた素晴らしいアシストを紹介していく。

今回は元ブラジル代表MFのロナウジーニョ氏がパリ・サンジェルマン(PSG)で記録したアシストだ。

2003年夏に加入したバルセロナでの伝説的な活躍が有名なロナウジーニョ氏。しかし欧州デビューの場は2001年に加入したPSG、ここでも持ち前のスキルを発揮し、活躍を見せていた。

在籍した2シーズンで公式戦77試合25ゴール17アシストを記録したロナウジーニョ氏だが、2003年3月1日のリーグ・アン第29節トロワ戦では、素晴らしいボール運びから味方のゴールをお膳立てしている。

トロワに2点を先制されながらも2-2とPSGが追いついて迎えた69分、センターサークル付近でロナウジーニョにボールが入る。ロナウジーニョがトラップする直前にボールがイレギュラーバウンドし、ファーストタッチが高く上がってしまうものの、素早く反転して相手をかわすとドリブルでボールを前に運ぶ。

すると、スピードを緩めながらも抜群の緩急で一気にボックス付近に侵入。相手を引きつけたタイミングで、ボックス内のFWファブリス・フィオレーズにパスを送る。

これを受けたフィオレーズが角度の厳しい場所からゴールに沈め、見事な逆転ゴールとなった。試合はその後も1点を加えたPSGが4-2で勝利している。