現地5日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会9日目。男子シングルス4回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、6-4、6-3、6-3で…

現地5日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会9日目。男子シングルス4回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、6-4、6-3、6-3で第15シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を破り、11年連続でベスト8へ進出した。ただこの試合中、ジョコビッチには9月の「全米オープン」での失格を思い起こさせるアクシデントが起きた。【トーナメント表】全仏OP男子シングルス【実際の動画】ジョコビッチ、リターンが線審直撃でヒヤリ

それは第1セット第8ゲームで、ジョコビッチがハチャノフのサーブをリターンした時のこと。サーブをラケットに当てたもののクリーンヒットしなかったボールは、相手コートへは飛ばず、ジョコビッチの右側にいた線審の頭へ直撃してしまった。

幸いその線審は元気そうだったが、ジョコビッチにとっては、9月の「全米オープン」で不用意に線審にボールをぶつけてしまい失格となった苦い記憶を思い起こさせるアクシデントだった。

前回とは異なり、今回はプレー中のアクシデントのためジョコビッチに問題はない。だが試合後の記者会見で「デジャヴだった」と語った。

「とても気まずいデジャヴだった。線審の方を探して大丈夫か確認しているところだ。ボールが当たった場所が赤くなっていて、少しあざになっているのが見えた。無事だと良いね。彼は勇敢に対処した」

「ニューヨークでの出来事があるから、話のタネになるだろうね。ツアーに参加して15年、こういうことは僕にも他の多くの選手にも起こってきた。ラケットやラケットのフレームに当たって飛んだボールが、スタンドに居る人や近くに居る人、線審に当たってしまうことは何度もあった。でも明らかに、とても気まずいシチュエーションだった」

ジョコビッチは準々決勝で、第17シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦する。偶然にもカレーニョ ブスタは、「全米オープン」でジョコビッチが失格となった際に対戦していた相手だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Anthony Dibon/Icon Sport via Getty Images)