「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が4回戦敗戦後、体調を崩し38℃の発熱があったと告白したことが物議を醸している。一…

「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が4回戦敗戦後、体調を崩し38℃の発熱があったと告白したことが物議を醸している。一方、4回戦でズベレフに勝利したヤニク・シンネル(イタリア)は「何も気づかなかった」という。【トーナメント表】全仏OP男子シングルス【動画】ズべレフ、イライラしラケットを叩きつける

ズべレフは、この試合第1セット途中で薬を服用。

その時のことについて、シンネルは「第1セットで彼はコート上でドクターを呼んでくれと言っていたと思うんだけど、僕は何も尋ねなかった。自分のことに集中していたからね」と話し、その上で「もし彼が何かあったのなら、彼には気の毒だったと思う」とズベレフを思いやった。

「彼はそこまで悪いプレーをしていなかったと思う」「彼は正直な人でナイスガイだと思う。もし彼が熱があると言っているなら、彼のことを気の毒だと思うよ」

また、記者から自身に伝染することが心配ではないかと聞かれたシンネルは「彼は陽性でも何でもない。僕たちは何度も検査を受けているし、明らかに近くにいたわけではない」「分からないけれど、明日熱が出るとは思わないしそうであって欲しい。もしかしたら出るかもしれない。つまり、それは分からない」と答えた。

一方BBCによると、大会を運営するフランステニス協会は、ズべレフが最後に新型コロナウイルス検査を受けたのは9月29日で陰性だったと明かし、体調不良や発熱については「試合前に大会の医師に相談しなかった」と批判している。

ズべレフは6月の「アドリア・ツアー」での行動や、その後「自主隔離のガイドラインに従う」とコメントしながら隠れて密なパーティーに参加したことでも批判を浴びた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのズベレフ(手前)とシンネル(奥)

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)