クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)は、現在テニスの女子シングルスランキング44位だが、過去最高は10位になったこともあり、ダブルスでは「全豪オープン」「全仏オープン」「WTAファイナル…

クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)は、現在テニスの女子シングルスランキング44位だが、過去最高は10位になったこともあり、ダブルスでは「全豪オープン」「全仏オープン」「WTAファイナル」で複数回優勝している実力ある選手だ。そんな彼女が、最近不運に見舞われている。豪ニュースサイトnine.com.auが報じた。【実際の映像】ムラデノビッチに起こった1回戦の不満が残る映像

ムラデノビッチは「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)1回戦で敗退。その要因は、先月の「全米オープン」でのアクシデントにあるとしたが、「全仏オープン」1回戦で起こったことについても不満は隠せなかった。

その試合でムラデノビッチは5-7、3-6でラウラ・シグムンド(ドイツ)に敗れたが、第1セットは5-1でリードしてセットポイントまで握っていた。セットポイントはラリーの応酬になり、ムラデノビッチがドロップショットを打つと、シグムンドは前にダッシュしてきてそれを返したが、動画で見るとそれはギリギリで2度目のバウンドの後だったようだ。

ムラデノビッチは言う。「気付かなかったのは主審だけじゃないかしら。もちろん人間は間違いをするものだけど、主審があれを見逃すなんて。相手選手がそれを認めてくれていたら素晴らしいフェアプレーだから尊敬するけど、彼女にそんな義務はないわ。審判の仕事よ」

先月の「全米オープン」でも、ムラデノビッチはシングルスの2回戦で6-1、5-1でリードしながら逆転負けしている。さらに第1シードだったダブルスでは、棄権を余儀なくされた。ニューヨークで新型コロナウイルス陽性判定が出たブノワ・ペール(フランス)と、テニスの練習やカードゲームを一緒にしていたので、濃厚接触者と認定されたからだ。

ムラデノビッチは「全米オープン」シングルス敗退後、ダブルスの試合の直前に、ニューヨークの保健機関から自己隔離を命じられた。「おかげで“全仏オープン”のための準備も満足にできなかった。ローマやストラスブールの大会にも出場したかったけど、そのための準備の時間はなかったわ」とムラデノビッチ。

「8日間ホテルの部屋から出られなかったんだから。(“全米オープン”で)シングルスの試合に出ていた時も、既に隔離状態だったから、トレーニングはできなかった。素晴らしい経験とは言えないわね」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのムラデノビッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)