4大大会で唯一ホークアイを採用していない全仏、ジョコビッチの意見は? テニスの4大大会・全仏オープンは3日、男子シングルス3回戦で世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同153位ダニエル・エライ・ガラン(コロンビア)に6-0、6-…

4大大会で唯一ホークアイを採用していない全仏、ジョコビッチの意見は?

 テニスの4大大会・全仏オープンは3日、男子シングルス3回戦で世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同153位ダニエル・エライ・ガラン(コロンビア)に6-0、6-3、6-2で快勝。試合後の会見で全仏ではホークアイによるビデオ判定が採用されていないことに言及。「線審がコートにいることの理由がわからない」と持論を展開している。英メディアが報じている。

 全仏は4大大会唯一、チャレンジ制度を採用しておらず、クレー上に残る跡を手掛かりに審判と線審によって判定が下される。しかし判定の正確性をめぐって、今大会でも2回戦で“誤審”の影響を受け、敗戦した世界ランク11位デニス・シャポバロフ(カナダ)がツイッター上にホークアイを使用したテレビ画面を投稿。「私たちはいつになったらクレーコートでホークアイが使用できるの?」と疑問を投げかける事態も起きていた。

 英専門メディア「ライブテニス」によるとジョコビッチは「このスポーツが持つ伝統と文化にリスペクトを示すが、線審がコート上にいることの理由が分からない。世界中のどのトーナメントにも先進的なテクノロジーが存在する時代だ」とコメントしているという。

 特に独自の文化を持つ全仏の伝統にも理解を示しつつも、「今やテクノロジーは進歩している。これは私の意見だが線審を置かなきゃいけない理由が理解できない」と持論を展開。さらに「もちろんこのテクノロジーを利用することにお金がかかるということは理解できる。でも経済的理由で置いていないかどうかはクエッションマークだ。遅かれ早かれ線審の意味はなくなるわけで、配置し続けないといけない理由はないと思う」と強調している。

 ホークアイによるジャッジも特にクレーコートの場合は完璧ではないという声もあるが、選手としてはテクノロジーによって統一された価値基準を設けて欲しいと考えているようだ。(THE ANSWER編集部)