「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)は大会7日目を終えて、シングルスでベスト16が出そろった。今大会は例年になく、これまで無名だった若手たちが活躍している。【トーナメント表】全仏OP男子シングルスベスト…

「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)は大会7日目を終えて、シングルスでベスト16が出そろった。今大会は例年になく、これまで無名だった若手たちが活躍している。【トーナメント表】全仏OP男子シングルス

ベスト16の選手たちの4回戦の組み合わせは以下の通り。

【トップハーフ】

[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)対 [15]カレン・ハチャノフ(ロシア)

[17]パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)対 世界186位ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)

世界63位マートン・フチョビッチ(ハンガリー)対 [13]アンドレイ・ルブレフ(ロシア)

[18]グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)対 [5]ステファノス・チチパス(ギリシャ)

【ボトムハーフ】

世界46位ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)対 [12]ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)

世界239位ユーゴ・ガストン(フランス)対 [3]ドミニク・ティーム(オーストリア)

[6]アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)対 世界75位ヤニク・シンネル(イタリア)

世界213位セバスチャン・コルダ(アメリカ)対 [2]ラファエル・ナダル(スペイン)

ジョコビッチ、ナダル、ティームの優勝候補はそれぞれ失セット0で盤石の勝ち上がりを見せているが、注目はトップ150以下の選手が3人勝ち残っており、それが若手であることだ。

予選勝者のアルトマイヤーは現在22歳で、今大会の開幕前まではツアーレベルで通算2勝4敗だった。しかし第30シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)や第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)らを撃破し、しかも本戦では失セット0だ。

ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場のガストンは、先週20歳の誕生日を迎えたばかりで、これまでツアーレベルで通算0勝2敗。2回戦では世界52位の西岡良仁(日本/ミキハウス)を、3回戦では2015年大会王者のスタン・ワウリンカ(スイス)をフルセットの末破った。俊足を持った左利きで、繊細なタッチのドロップショットを多用する個性的な選手だ。

そして予選勝者のコルダも現在20歳で、これまでツアーレベルでは通算0勝3敗。2回戦では第21シードのジョン・イズナー(アメリカ)を破っている。また彼は、元世界2位で1998年の「全豪オープン」を制したペトル・コルダ(チェコ)を父に持つ。

また既に台頭し始めている19歳のシンネルも、今回初のグランドスラム4回戦へ進出している。

ここ2、3年の男子テニス界は、BIG3を筆頭にベテランたちが壁として立ちはだかり、それにズべレフやチチパスら若手のホープが挑むという構図だった。しかし今大会は、更に新たなスター候補が加わる予感がある。

少しずつだが確実に世代交代が進む中、新たなスター候補のプレーにも注目が集まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は左からコルダ、ガストン、アルトマイヤー

(Getty Images)