テニスの世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、先日優勝した「ATP1000 ローマ」でも、快勝だった「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)の1回戦でも…

テニスの世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、先日優勝した「ATP1000 ローマ」でも、快勝だった「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)の1回戦でも、ドロップショットをかなり多用している。ジョコビッチが説明したその理由を、テニス関連ニュースサイトTENNIS TONICが報じた。【動画】様々な状態から打てる、ジョコビッチのドロップショット集

「全仏オープン」1回戦でスウェーデン期待の若手ミカエル・イーメル(スウェーデン)をストレートで下した後の記者会見で、ドロップショットを多用した理由を聞かれたジョコビッチは答えた。

「いろいろな球を混ぜるという意味で、ドロップショットは重要だ。戦略的にドロップショットを使えるということは大事だし、正しいタイミングで使うことで、相手は警戒すべきことが一つ増える」

「確かに今日はドロップショットを使い過ぎたかもしれない。でも決まった時は、それが正しかったということだ。だから相手はやりにくかったと思う。今日はどのショットも良かったからね、攻撃的なショットも、ネットプレーも、それらを混ぜた攻め方も」

そしてジョコビッチは、ドロップショットはベースラインよりずっと後方からラリーを展開する相手には特に効果があることを強調。ベースラインのずっと後方からラリーを展開する代表的な選手たちと言えば、ラファエル・ナダル(スペイン)とドミニク・ティーム(オーストリア)だ。

ナダルはボレーもうまいが、ティームはネットプレーが得意ではない。だからティームを前に来させることは、確かに効果があるかもしれない。

現在世界ランキング1位であるジョコビッチの2020年の戦績は32勝1敗。2回戦の相手は世界66位のリカルダス・ベランキス(リトアニア)だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)