日本選手権第2日、桐生がケンブリッジ、小池、多田らとの激戦制す 東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権第2日が2日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、男子100メートル決勝では桐生祥秀(日本生命)が10秒27(向かい風0…

日本選手権第2日、桐生がケンブリッジ、小池、多田らとの激戦制す

 東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権第2日が2日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、男子100メートル決勝では桐生祥秀(日本生命)が10秒27(向かい風0.2メートル)で6年ぶり2度目の優勝に輝いた。歴代優勝者の日本記録保持者サニブラウン・ハキームや山縣亮太が不在の中、日本歴代2位タイ9秒98の記録を持つ24歳が混戦を制して「日本最速」の称号を奪回した。ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が10秒28で2位。小池祐貴(住友電工)が10秒30で3位。

 桐生はスタートを五分に出ると、中盤から終盤にかけて加速。宿敵ケンブリッジをわずか0秒01上回った。

 桐生は8月1日に今季ベストの10秒04をマーク。同29日のアスリートナイトゲームズイン福井では10秒06で安定した走りを見せていた。今大会は1日の準決勝で全体3番手の10秒27だった。

 レース後のインタビューでは「まずは優勝できて良かったなと思います。勝ち切れて新潟でいい思い出になった。タイムはあまり速くなかったですが、来年戻ってくる時は良いタイムで帰ってきたい。流れとか関係なく勝ち切ることが大事。今回の走りは良かった」と振り返った。

 コロナ禍の中だが、観衆の声援を浴びながらの優勝。「お客さんがいると、名前が呼ばれると、手をたたいてくれたりとか、会場的にも盛り上がるし、こういうところで走れるのは幸せ。(来年へ向けて)今日からオフに入るので、ゆっくりしてから考えたい」と語った。(THE ANSWER編集部)