ボクシングで世界6階級制覇、フィリピンの英雄マニー・パッキャオ選手が東京にフィットネスジム「パッキャオジム トーキョージャパン」を設立する。11月25日に行われた設立記者会見では、日本の若手ボクサー6名の質問に答えアドバイスを送った。大橋ジ…
ボクシングで世界6階級制覇、フィリピンの英雄マニー・パッキャオ選手が東京にフィットネスジム「パッキャオジム トーキョージャパン」を設立する。11月25日に行われた設立記者会見では、日本の若手ボクサー6名の質問に答えアドバイスを送った。
大橋ジムの八重樫東選手、井上尚弥選手、井上拓真選手、松本亮選手、清水聡選手、松本圭祐選手は、緊張しながらパッキャオ選手に質問した。
八重樫:6階級制覇のために体重を上げていって、その階級に適応するための秘訣を教えてください。
パッキャオ:プロとして16歳から始めて、その時間とともにどんどん階級を上げていきました。肉をたくさん食べて筋肉を作って、プロテインを摂っていく。1日に3回は食べ、同時に一生懸命練習することも大事です。しかも規律を保ちながら行うことが大事。そして試合があるときは1日に30ラウンドぐらい練習しています。
八重樫:ぼくは(お肉は)牛の赤身が好きです。
パッキャオ:私はよく焼いたもの、牛肉ならウェルダンです。鶏肉もよく食べます。
質問に答えるパッキャオ選手
井上尚弥:軽量が終わってから、ベストな状態でリングに上がるために食事などでメンテナンスで気をつけていることは何ですか?
パッキャオ:通常の食事です。たくさん食べるわけではありません。通常のように食事をして、たくさん水を飲みます。5分おきくらいで飲んでいます。
松本亮:人生で一番辛かった試合は何ですか?
パッキャオ:(アントニオ・)マルガリートとの対戦試合ですね。彼は6フィート(180センチ)ぐらいで、私は5フィート6、7(166センチ)ぐらいしかない。身長差もありますし、体重でもそのときの軽量で165ポンド、私は140ポンドでしたので体重差もありました。それが一番大変な試合でした。私自身、そこで倒れたこともあります。
2010年11月13日に行われたパッキャオ(右)対マルガリート 参考画像 参考画像(c) Getty Images
井上拓真:軽量から試合までに何キロぐらい戻りますか?
パッキャオ:私は体重が上がることはないですね。私自身の自然の体重は135~140ポンドぐらい。ですから、階級を上に上げるときは体重を増やさなければならない。147ぐらいにしなければいけないわけですから、そういった意味で(軽量後に)体重がすごく上がることはないですね。
清水:僕は今30歳で、今年アマチュアからプロデビューしました。30歳のプロデビューはちょっと遅いと思いますが、パッキャオ選手は30代半ばでバリバリ試合をしています。肉体の衰えとか感じたりするのでしょうか?
パッキャオ:30歳でプロというのは少し遅いかもしれませんが、年齢というより、ボクサーをやると決断したならば、どのようにボクシングをしているのか。そういうところに焦点を当てて、きちんとトレーニングをしている、しかも規律を持ってやっていることが大切。体も頭も、メンタルの部分でも怠けないということだと思います。
松本圭祐:(試合の入場時に)笑顔で楽しそうに入場しているように見えますが、何を考えて入場しているのか教えてください。
パッキャオ:ボクシングというのは私の情熱でもある。そういった意味で、リングに上がるときに私の心はワクワクしているんです。ぜひファンのみなさんを楽しませたいと思って上がっています。
「パッキャオジム トーキョージャパン」にマニー・パッキャオが登壇(2016年11月25日)撮影:五味渕秀行
「パッキャオジム トーキョージャパン」にマニー・パッキャオが登壇(2016年11月25日)撮影:五味渕秀行
「パッキャオジム トーキョージャパン」にマニー・パッキャオが登壇(2016年11月25日)撮影:五味渕秀行
「パッキャオジム トーキョージャパン」にマニー・パッキャオが登壇(2016年11月25日)撮影:五味渕秀行
マニー・パッキャオ(右)対アントニオ・マルガリート 参考画像(2010年11月13日)(c) Getty Images