日本選手権が開幕 東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権初日が1日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、女子1500メートルの日本記録保持者・田中希実(豊田織機TC)が4分25秒22の全体1位で決勝進出を果たした。卜部蘭(…
日本選手権が開幕
東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権初日が1日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、女子1500メートルの日本記録保持者・田中希実(豊田織機TC)が4分25秒22の全体1位で決勝進出を果たした。卜部蘭(積水化学)は4分25秒92の全体2位で決勝に臨む。
21歳が予選で快走した。レース直後にオンライン取材に応じた田中は「そこまで気張らずに決勝に繋がる走りができてよかったかなと思います」とコメント。前半から独走したが、2周目はペースを落とした意図について「1周目で牽制し合うところを自分のペースで行って、まず気持ちに余裕を作ろうとして2周目で相手の様子を伺おうというところでした」と説明した。
本命は5000メートルだが、7月に3000メートル(非五輪種目)で8分41秒35をマークし、福士加代子が保持していた日本記録を18年ぶりに塗り替えると、8月にも1500メートルで14年ぶりの日本新(4分5秒27)を出した。伸び盛りの21歳は今大会に向けて「もっとスピード練習とか質を高めることを意識してきた。量も少し増やすというのもあるけど、その中でもタイムを上げるとか、全体的に質を高めてきた」と明かした。
2日の決勝に向けて「自分の実力に自信を持ててきているけど、一方で自信がない部分もある。駆け引きはもちろん、勝つことをテーマにしている。駆け引きでも自信が持てるようにしたい。せこい(ずるい)レースはしたくない」と意気込んだ。
一方、昨年女王の卜部は「予選はリラックスして決勝にいい形で繋げるというのを第一の目標にしていた。リラックスしてできたと思います」とコメントした。9月の全日本実業団選手権からスピード持久を強化。決勝では新星・田中らとの優勝争いとなる。(THE ANSWER編集部)