おやつ感覚で手軽にたんぱく質を摂取できることで人気のプロテインバー。最近は筋トレ民やランナーのみならず、美容や健康を意識する女性や中高年のおじさまたちにも注目され、ちょっとしたブームとなっています。 そこで今回は、コンビニやスーパー、ドラ…

 おやつ感覚で手軽にたんぱく質を摂取できることで人気のプロテインバー。最近は筋トレ民やランナーのみならず、美容や健康を意識する女性や中高年のおじさまたちにも注目され、ちょっとしたブームとなっています。

 そこで今回は、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで気軽に買えるものを中心に、プロテインバーのメリットのほか、種類やタイプ、目的別選び方、食べるタイミングなどなど、プロテインバーを徹底解説します!

そもそもプロテインバーとは? そのメリットは?

 プロテインとは、ズバリたんぱく質という意味。プロテインバーとはその名の通り、たんぱく質を摂取できる食品のことで、今回入手したほとんどのプロテインバーのパッケージ裏名称には「栄養調整食品」と表示されています。

 栄養調整食品とは国が定める保健機能食品ではなく、いわゆる健康食品といわれるもので、一般食品に位置付けられます。毎日の食事だけでは必要な量を摂取することが難しい栄養素(ここではたんぱく質)を補助することを目的とした食品です。

 プロテインバーのメリットはなんといっても、いつでもどこでも手軽に食べることができ、入手しやすく比較的安価なこと。また、種類やタイプ、フレーバーも豊富で自分の好みのものを選べることも人気の理由のひとつにあげられるでしょう。

 トレーニングなどで刺激されて傷ついた筋肉は、たんぱく質などの適切な栄養補給と休養で回復します。また、トレーニング後はカラダが失ったエネルギーを欲して吸収率が高まるので、30~45分以内にたんぱく質を摂取することが理想的とされています。

 そんなときにプロテインバーは、手軽にベストなタイミングでたんぱく質の補給ができます。また、ダイエットなどで食事量を減らしている、野菜中心の食事をしている人などのたんぱく質不足を補うこともできます。

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プロテインバーの種類とタイプ

 プロテインには一般的に大きく分けて3つの種類があります。2つは牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテイン、そしてもう1つは大豆由来のソイプロテインです。

 牛乳を原料に作られるホエイプロテインは低カロリーで吸収が速い特性を持ち、筋肉作りに効果が高いとされています。また、同様に牛乳が原料のカゼインプロテインは、逆にゆっくりと吸収されるため腹持ちがよく、ダイエット時などにおすすめです。

 一方、大豆を原料に作られるソイプロテインは、大豆に含まれるイソフラボンが摂取でき、食物繊維が豊富で吸収速度がゆっくりといった特徴を持ち、女性におすすめです。

 プロテインバーに使われるプロテインも、この3つが基本となっていますが、最近ではコオロギなどの昆虫由来のプロテインや、エンドウ豆や米などのビーガンプロテインなども注目されています。

 プロテインバーでは、いくつかのプロテインを組み合わせてあるものも多いので、購入の際は表示を確かめて自分の目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。

 さらに食感にも、さまざまなタイプがあります。コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで入手できるプロテインバーを、「ウェハースタイプ」「クランチタイプ」「ベイクドタイプ」「グラノーラタイプ」「ソーセージタイプ」の5つのタイプに分類し、実食検証を行いました。

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プロテインバー5タイプ21種類を実食検証!

◎ウェハースタイプ:お菓子感覚のウェハースでつくられているタイプ

 プロテインバーのイメージをくつがえすウェハースタイプは、サクサクの食感が子どもの頃の郷愁を誘うお菓子感満載で、まさにおやつ向き。

<実食検証①>
▶森永製菓 inバープロテイン ウェファーバニラ

 ミルフィーユのような層になったクリームとウェハースは、甘さを抑えたココア風味で食べやすく、おやつにピッタリ。ただ、袋から出すときや食べるときにウェハースがボロボロ落ちるのがちょい難点。たんぱく質を10g摂取でき、大豆たんぱくとホエイたんぱくを配合。また、ビタミンB群7種と葉酸を配合している点も注目。

■内容量:37g   ■購入価格&購入場所:158円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:194kcal/たんぱく質:10.5g/脂質:10.5g/炭水化物14.8g(糖質:14.0g、食物繊維:0.35~1.3g)/食塩相当量:0.3g/ナイアシン8.2mg/パントテン酸:2.7mg/ビタミンB1:0.29~0.88mg/ビタミンB2:0.55mg/ビタミンB6:0.58mg/ビタミンB12:0.8~2.6μg/葉酸:83~252μg

<実食検証②>
▶森永製菓 inバープロテイン ウェファーナッツ

 たんぱく質含有量や配合栄養素など基本的にウエファーバニラと同じ。まろやかなヘーゼルナッツの風味が上品でおいしい。

■内容量:37g   ■購入価格&購入場所:158円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:193kcal/たんぱく質:10.4g/脂質:10.3g/炭水化物15.1g(糖質:14.2g、食物繊維:0.32~1.5g)/食塩相当量:0.27g/ナイアシン8.2mg/パントテン酸:2.7mg/ビタミンB1:0.29~0.88mg/ビタミンB2:0.55mg/ビタミンB6:0.58mg/ビタミンB12:0.8~2.6μg/葉酸:83~252μg

◎クランチタイプ:パフが入ってサクサクとした食感のタイプ

 パフをチョコレートでコーティングしたクランチタイプは、パフのボリュームで満足感が得やすい。小腹がすいたときの補食としてもおすすめ。

<実食検証③>
▶アサヒグループ食品 1本満足バー プロテインチョコ

 サクサクパフのチョコレートバーだが、侮れないかたさであごの筋肉をしっかりトレーニングできる。パッケージにも「かための食感のため、歯をいためないようご注意ください」との注意書きが。たんぱく質は15g。大豆たんぱくとホエイたんぱくの2種配合。

■内容量:39g   ■購入価格&購入場所:151円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:183kcal/たんぱく質:15g/脂質:8.5g/炭水化物12.1g(糖質:11g、食物繊維:0.4~1.8g)/食塩相当量:0.3~0.6g/ビタミンB1:0.50mg/ビタミンB2:0.67mg/ビタミンB6:0.58mg/ビタミンB12:1.5μg/ビタミンE:3.2mg/リジン:10mg/ヒスチジン:1.0mg/フェニルアラニン:5.4mg/ロイシン:32mg/イソロイシン:8.5mgメチオニン:2.4mg/バリン:8.8mg/スレオニン:7.3mg/トリプトファン:0.53mg

<実食検証④>
▶アサヒグループ食品 1本満足バー プロテインヨーグルト

 たんぱく質含有量や配合栄養素など基本的にウエファーバニラと同様だが、パフのほかにドライクランベリーとレーズンが入っていて、ヨーグルト風味を爽やかに引き立てる。

■内容量:39g   ■購入価格&購入場所:151円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:186kcal/たんぱく質:15g/脂質:9.4g/炭水化物10.6g(糖質:10g、食物繊維:0.1~1.1g)/食塩相当量:0.3~0.6g/ビタミンB1:0.46mg/ビタミンB2:0.58mg/ビタミンB6:0.56mg/ビタミンB12:1.0~2.6μg/ビタミンE:3.2mg/リジン:10mg/ヒスチジン:1.0mg/フェニルアラニン:5.4mg/ロイシン:31mg/イソロイシン:8.5mgメチオニン:2.4mg/バリン:8.7mg/スレオニン:7.3mg/トリプトファン:0.53mg

<実食検証⑤>
▶マツモトキヨシ matsukiyo LABプレミアムプロティンバーチョコレート味

 大豆たんぱく、大豆パフ使用でたんぱく質15g。ザクザクパフを、甘さを抑えたチョコレートでギュッと包み、かなり固め。体脂肪の燃焼を促す作用が認められている機能性関与成分ローズヒップ由来ティリロサイドを配合して、BMIが高めのユーザーにも訴求。

■内容量:36g   ■購入価格&購入場所:168円/ドラッグストア
《栄養成分表示》
エネルギー:176kcal/たんぱく質:15.5g/脂質:8.6g/炭水化物9.6g(糖質:8.8g、食物繊維:0.6g)/食塩相当量:0.6g/ローズヒップ由来ティリロサイド:0.1mg

<実食検証⑥>
▶ライザップ 5Dietダイエットサポートバー ストロベリー

 大豆パフ使用でたんぱく質は9.5g。パッケージには「ダイエットサポートバー 空腹を我慢しないRIZAP式ダイエット」とあり、糖質、脂質ともに低め。イチゴ牛乳のようなミルキーな味だが、甘さは強くない。パフが固めで、しっかり咀嚼するので空腹を抑える。

■内容量:30g   ■購入価格&購入場所:194円/コンビニ
《栄養成分表示》

エネルギー:150kcal/たんぱく質:9.5g/脂質:9.8g/炭水化物7.7g(糖質:7.4g、食物繊維:0.3g)/食塩相当量:0.5g/ビタミンA:115~320μg/ナイアシン:2.8mg/パントテン酸:0.67mg/ビタミンB1:0.28mg/ビタミンB2:0.17mg/ビタミンB6:0.2mg/ビタミンB12:1.5μg/ビタミンC:14mg/ビタミンD:0.9μg/ビタミンE:1.0mg/葉酸:49μg/鉄:1.8mg/カルシウム:275mg/マグネシウム:64mg

<実食検証⑦>
▶リブ・ラボラトリーズ BODY ON プロテインバー

 大豆パフ+大豆たんぱく配合で、たんぱく質は13.4g。見た目、味、固さがmatsukiyo LABプレミアムプロティンバーチョコレート味にソックリだと思ったら、製造が同じメーカーであった。カロリーはこちらの方が低め。ビター過ぎないチョコで飽きない味だ。

■内容量:36g   ■購入価格&購入場所:149円/ドラッグストア
《栄養成分表示》
エネルギー:172kcal/たんぱく質:13.4g/脂質:9.1g/炭水化物9.4g(糖質:8.7g、食物繊維:0.7g)/食塩相当量:0.5g

<実食検証⑧>
▶イート・ラボ スリムシークレットBODY ON プロテインバー

 オーストラリアの輸入プロテインバー。大豆たんぱく質配合で、たんぱく質は11.7g。原材料にブルーベリーとラズベリーとあるがベリーの人工的な味は、外国のお菓子感満載。ホワイトチョココーティングで、甘さはほどほど。アスレチックフードコーナーを設けるナチュラルローソンで購入できる。

■内容量:40g   ■購入価格&購入場所:378円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:144kcal/たんぱく質:11.7g/脂質:4.5g/炭水化物17.4g(糖質:13.1g、食物繊維:4.3g)/食塩相当量:0.35g

◎グラノーラタイプ:シリアル、グラノーラでつくられているタイプ

 シリアルを固めたヘルシーなプロテインバー。小腹がすいたときの間食のほか、ゆっくり食事する時間がとれない忙しい朝には、牛乳と一緒に朝食代わりにも。

<実食検証⑨>
▶森永製菓 inバープロテイン グラノーラココア味

 大豆パフのほかドライバナナ、オーツ麦フレーク、米パフ入りで、袋を開けた瞬間からバナナの香りが食欲をそそり、バナナ風味にシナモンや黒みつの味がほどよく効いている。大豆たんぱく質配合で、たんぱく質は10.7g摂取。やや添加物が多いのが気にかかる。

■内容量:31g   ■購入価格&購入場所:145円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:111kcal/たんぱく質:10.7g/脂質:0.8g/炭水化物15.2g/食塩相当量:0.34g/ナイアシン6.5mg/パントテン酸:1.9mg/ビタミンB1:0.15~0.84mg/ビタミンB2:0.15~0.94mg/ビタミンB6:0.15~0.84mg/ビタミンB12:0.56μg/葉酸:15~140μg

<実食検証⑩>
▶ドーム DNSwoman ソイフィットプロテインバー レーズン&クランベリー

 大豆パフ+大豆たんぱく質配合で、たんぱく質は10.5g含有。噛むとクニュっとしたぬれせんべいのような食感。レーズンとクランベリーのドライフルーツが練り込まれているが、ベリーの味と香りが強い。フィットネスショップやスポーツショップで購入できる。

■内容量:40g   ■購入価格&購入場所:270円/フィットネスショップ
《栄養成分表示》
エネルギー:154kcal/たんぱく質:10.5g/脂質:3.8g/炭水化物19.3g/食塩相当量:0.3g/ビタミンA:300μg/ビタミンB1:0.8mg/ビタミンB2:0.5mg/ナイアシン:9mg/ビタミンB6:0.5mg/パントテン酸:2.5mg/ビタミンC:15mg/ビタミンD:1.8μg/ビタミンE:3.9mg300/マグネシウム:300mg/カルシウム:650mg/鉄:14mg

◎ベイクドタイプ:しっとりとした焼き菓子タイプ

 厚めのしっとりクッキーのような食感で、ずっしりとして食べ応えあり。ただし、口の中でのモソモソ感や水分を奪う感が強く、飲み物は必須。

<実食検証⑪>
▶アサヒグループ食品 1本満足バー プロテイン・ラン ベイクドチーズ

 大豆たんぱくを10g含有し、鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛のミネラル4種も補給できるランナーのためのプロテインバー。ずっしりした生地に大豆パフ入りで、口の中でしつとりとサクサクが競演。チーズの風味に、ほのかなアーモンドの香りもいい。

■内容量:46g   ■購入価格&購入場所:139円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:194kcal/たんぱく質:10g/脂質:9.6g/炭水化物20.7g(糖質:17g、食物繊維:24.5g)/食塩相当量:0.3~0.7g/カルシウム:107mg/マグネシウム:38mg/鉄:7.4mg/亜鉛:3.0g/ビタミンB1:0.2~1.2mg/ビタミンB2:0.62mg/ビタミンB6:0.51mg/ビタミンB12:0.6~2.6μg/ビタミンE:3.9mg/リジン:13mg/ヒスチジン:1.2mg/フェニルアラニン:6.6mg/ロイシン:39mg/イソロイシン:10mgメチオニン:3.0mg/バリン:10mg/スレオニン:9.0mg/トリプトファン:0.65mg

<実食検証⑫>
▶UHA味覚糖 SIXPACK プロテインバー キャラメルピーナッツ味

 日本大学体育学部准教授で日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナーのバズーカ岡田さん監修。乳たんぱくと大豆たんぱくのダブル配合で、たんぱく質は20g。脂質、糖質量も低く抑えて筋肉のプロならではのこだわりを見せる。噛んだ瞬間はグニャッとした食感だが、のちに大豆パフとピーナッツのザクザクした食感に変わる。パフには米粉を使用。

■内容量:40g   ■購入価格&購入場所:302円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:173kcal/たんぱく質:20.0g/脂質:6.9g/炭水化物8.3g(糖質:7.3g、食物繊維:1.0g)/食塩相当量:0.2g

<実食検証⑬>
▶ブルボン ウィングラムプロテインバーチョコレートクッキー

 ブルボンがついにプロテイン市場に参入。大豆たんぱくと小麦たんぱくを配合し、たんぱく質は11.3g。10 種のビタミンと鉄、カルシウム、ゆっくり消化吸収される持続性エネルギー糖質パラチノースも配合。大豆パフのほどよいサクサク感と甘さで、日本国民に親しまれるお菓子メーカーならではの庶民的おやつの味わい。

■内容量:40g   ■購入価格&購入場所:142円/ドラグストア
《栄養成分表示》
エネルギー:181kcal/たんぱく質:11.3g/脂質:7.8g(飽和脂肪酸:3.3g)/炭水化物17.2g(糖質:15.4g、食物繊維:1.8g)/食塩相当量:0.3g/カルシウム:227mg/鉄:2.3mg/ビタミンA:70~440μg/ビタミンB1:0.40mg/ビタミンB2:0.47mg/ビタミンB6:0.43mg/ビタミンB12:1.0μg/ナイアシン:4.3mg/葉酸:40~180μg/パントテン酸:2.8mg/ビタミンD:2.6μg/ビタミンE:4.1mg

<実食検証⑭>
▶THINKフィットネス ゴールドジム プロテインクッキーバー 

 世界的に有名なスポーツジム・ゴールドジムのプロテインバー。乳たんぱくやホエイペプチド、たんぱく質濃縮ホエイパウダーなどを配合し、1袋2本で22.2gのたんぱく質が摂取できる。ソフトな食感で少しスモーキーな味わいは嫌味がないが、かなりな水分持っていかれる系で飲み物がないと完食は厳しいかも。

■内容量(1袋2本入):58g   ■購入価格&購入場所:356円/ドラッグストア
《栄養成分表示》
エネルギー:244kcal/たんぱく質:22.2g/脂質:8.8g/炭水化物19.0g/食塩相当量:0.60g/ビタミンB1:0.7mg/ビタミンB2:1.0mg/ビタミンB6:0.9mg/ビタミンB12:2.5μg/パントテン酸:3.5mg/ナイアシン:11.8mg

<実食検証⑮>
▶THINKフィットネス ONEバー チョコレートブラウニー風味

 ホエイたんぱく、乳たんぱくなどのプロテインブレンド配合で、たんぱく質は20g。パッケージに砂糖の量が表示(SUGAR1G)されているところがポイントか。ほどよい甘さのねっとりした食感で食べやすく、甘いものはとことん甘いアメリカ製としては大健闘。ところでパッケージのイメージイラストとはかなり違うのはなぜ?

■内容量:60g   ■購入価格&購入場所:378円/フィットネスショップ
《栄養成分表示》
エネルギー:220kcal/たんぱく質:20g/脂質:8g/炭水化物24g/食塩相当量:0.3g

<実食検証⑯>
▶THINKフィットネス ONEバー メープルグレーズドドーナッツ風味

 チョコレートブラウニー風味同様、ホエイたんぱく、乳たんぱくなどのプロテインブレンド配合で、たんぱく質は20gで、砂糖の量も同じ。ねっとりした食感の中に、シャリシャリとした食感があるのはパフか? メープルの風味が効いて、嫌味のない甘さは◎。

■内容量:60g   ■購入価格&購入場所:378円/フィットネスショップ
《栄養成分表示》
エネルギー:220kcal/たんぱく質:20g/脂質:8g/炭水化物23g/食塩相当量:0.2g

<実食検証⑰>
▶ストロングハート ストロングバー カカオブラック

 原材料は、加水分解ミルクプロテイン、食物繊維(イヌリン)、有機アカベシロップ、大豆パフ、バージンココナッツオイル、ココアパウダー、アーモンド、塩の8つのみのシンプルさ。たんぱく質は22.5g。イヌリンは腸内善玉菌のエサとなり、血糖値を下げることで注目を集める水溶性食物繊維。店頭販売はナチュラルローソンのみ。

■内容量:60g   ■購入価格&購入場所:410円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:225.8kcal/たんぱく質:22.5g/脂質:8.0g/炭水化物20.5g(糖質:9.8g、食物繊維:10.7g)/食塩相当量:0.4g

<実食検証⑱>
▶ストロングハート ストロングバー ミルクホワイト

 原材料は、カカオブラックと同じ。大きめの大豆パフと、ねっとりした食感、自然な甘さでかなりおいしい。カカオブラックはビターな味わいだが、こちらはひたすらミルキー。シンプルな材料で手間暇かけて作られ、封入も手作業なのだとか。少々お高いお値段も納得の国産プロテインバーだ。

■内容量:60g   ■購入価格&購入場所:410円/コンビニ
《栄養成分表示》
エネルギー:230.1kcal/たんぱく質:21.7g/脂質:8.8g/炭水化物20.8g(糖質:10.4g、食物繊維:10.4g)/食塩相当量:0.4g

<実食検証⑲>
▶ザイテンバッハ プロテインバー 抹茶

 ドイツの老舗自然食品会社「ザイテンバッハ」と、日本の抹茶スイーツの名店「神楽坂茶寮」の日独合作プロテインバー。人工甘味料、着色料、香料不使用で、自然由来成分を100%使用。乳たんぱく+大豆たんぱく配合で、たんぱく質は16g。1袋に小ぶりなバーが2つ入って、こまめな栄養補給に便利。飽きのこないおいしさは、さすがの抹茶。

■内容量(1袋2本入):30g×2 ■購入価格&購入場所:432円/フィットネスショップ
《栄養成分表示》
エネルギー:216kcal/たんぱく質:16g/脂質:8 g/炭水化物25g(糖質:14g、食物繊維:12g)/食塩相当量:0.1g

<実食検証⑳>
▶Protein Plus パワーバー プロテインプラス・チョコレート

 パワーバーの独自製法で、ホエイ、カゼイン、大豆たんぱくを配合。3種類を組み合わせることで良質のたんぱく質を凝縮。ずっしり、ねっとりした食感だが、ビターチョコレートのおいしさで、1本ぺろりといける。たんぱく質は17g。ドイツのまじめなプロテインバーだ。

■内容量:55g   ■購入価格&購入場所:442円/フィットネスショップ
《栄養成分表示》
エネルギー:187kcal/たんぱく質:17g/脂質:3.9 g/炭水化物17g/食塩相当量:0.13g/カゼイン:10.4g/ホエイプロテイン:3.9g/大豆プロテイン:1.2g

◎ソーセージタイプ:魚肉ソーセージのような形状、食感のタイプ

 甘いものが苦手な人にはうれしい“甘くない”タイプのプロテインバー。最近では、ちくわタイプやカニカマタイプなどもあり、今後の動向を注目したいカテゴリー。

<実食検証㉑>
▶丸善 プロフィットささみプロテインバー レモンフレーバー(2本入り)

 プロテインバーの概念をぶち壊した⁈ ソーセージタイプのプロテインバーを作ったのは、「チーかま」を開発したことで知られるメーカー、丸善。おやつにも酒のつまみにも、料理にも使える画期的な発想だ。ほんのりレモンの香りと味で、万人に食べやすいうす味。1本で65gのたんぱく質が摂取できる。

■内容量(1袋2本入):130g(65g×2)  ■購入価格&購入場所:216円/コンビニ
《栄養成分表示(1本あたり)》
エネルギー:70cal/たんぱく質:11.0g/脂質:0.5g/炭水化物4.6g/食塩相当量:1.2g/カゼイン:10.4g/ホエイプロテイン:3.9g/大豆プロテイン:1.2g

※購入価格は税込み価格(2020年9月現在)、購入場所のコンビニは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ドラッグストアはマツモトキヨシ、ココカラファイン、ツルハドラッグ、フィットネスショップはウーマンズシェイプジム、ゼビオの各店舗です。

目的別プロテインバーの選び方

 バルクアップのためのトレーニングをする筋トレ民や、ランニング、ダイエット、美容と健康など、プロテインバーは目的にあわせて選ぶのがおすすめです。それぞれの目的にあったプロテインバーの選び方を、管理栄養士の佐藤樹里さんにお聞きしました。

◎バルクアップを目指す筋トレ民

 タンパク質重視で、ローファットの食事方法を取り入れている筋トレ民が多いので脂質が少ないものを選ぶとよいでしょう。

◎ランナーの栄養補給&疲労回復

 疲労回復にはたんぱく質のほかにビタミンB群、炭水化物、ビタミンCなどが大切です。糖質やタンパク質だけでなく、ビタミン類などがバランスよく入っているものがよいでしょう。糖質が抑えめで、かつナッツなどの含まれているものもよいと思います。ナッツにはビタミンEなどの抗酸化作用もあるため美容にもよいです。

◎ダイエット効果をアップする

 血糖値の急上昇を防ぐために食物繊維入りまたは、低糖質のプロテインバーを選ぶのがよいですね。また、食事からのたんぱく質摂取不足を補うためにも、プロテイン含有量が高めものもよいと思います。

◎お肌プルプル、髪ツヤツヤ美容と健康

 糖質が抑えめで、かつナッツなどの含まれているものがよいでしょう。ナッツにはビタミンEなどの抗酸化作用もあるため美容にもよいです。

いつ食べるのが効果的? プロテインバーの摂取タイミング

 いつでもどこでも食べられることがプロテインバーの醍醐味。それぞれの目的にあった食べるタイミングはいつ? 最後に、摂取タイミングについても伺いました。

「プロテインバーは、補食のひとつとして捉えていただければと思います。摂るタイミングとしては、筋トレやランニング練習の前後で食事をきちんと食べる時間がないときなどがよいと思います。また、美容やダイエット目的の方は、小腹がすいたときなどにチョコレートなどのお菓子の代わりにプロテインバーを摂取するのがおすすめです」(佐藤さん)

 食事でのたんぱく質不足や、トレーニング効果を高めるために手軽に食べることができるプロテインバー。手軽だからこそ、賢くプロテインバーを利用したいですね。

[監修者プロフィール]
佐藤樹里(さとう・じゅり)
管理栄養士。フィットネスクラブにて水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへ渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共にシェフアシスタントとして働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房でのWワークを経てスポーツ栄養系健康会社に転職。その後、「アスドリファクトリー」代表として独立。好きな食べ物:チャーハン。趣味:チャーハンめぐり・筋トレ
【公式Twitter】 http://twitter.com/jurijapan1

<Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:松田実希、Getty Images>