ナブラチロワ氏はシグムンドに辛辣指摘 テニスの4大大会・全仏オープンは現地時間29日、女子シングルス1回戦で世界ランク66位ラウラ・シグムンド(ドイツ)が同44位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)にストレート勝ちを収めたが、第1セッ…

ナブラチロワ氏はシグムンドに辛辣指摘

 テニスの4大大会・全仏オープンは現地時間29日、女子シングルス1回戦で世界ランク66位ラウラ・シグムンド(ドイツ)が同44位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)にストレート勝ちを収めたが、第1セットに物議を醸す場面があった。シグムンドが自陣内で2度バウンドしたにも関わらずリターンしたショットが認められポイントに。実際のシーンを米メディアが動画付きで公開。海外ファンからは賛否が上がっていたが、女子のレジェンドは「私たちは自己申告した。恥だわ」と辛辣に指摘している。

 問題のシーンは第1セット、ムラデノビッチが5-1とリードしての第7ゲーム。セットポイントの局面だった。ムラデノビッチが放ったショットを、シグムンドが前に出ながらリターン。これがポイントになった。

 だがよく見るとこのリターンの直前にボールが2度バウンドしているようだ。ムラデノビッチは抗議をするも判定は変わらない。ここから怒涛の逆転劇で1回戦突破を飾ったシグムンドだが、米専門メディア「テニス.com」では公式ツイッターで問題の場面を動画付きで脚光を浴びせ、「このドイツ人選手は“本当に”カムバックを果たしたのか? 間違った判定、スポーツマンシップの欠如は違う何かを私たちに提案しようとしている」と問題提起していたが、単複でWTAツアー通算344勝を誇るマルチナ・ナブラチロワ氏(チェコ)は苦言を呈している。

 豪ニュースメディア「news.com.au」は「シグムンドはクリスティナ・ムラデノビッチと対戦。第1ゲーム、ムラデノビッチが5-1とリードしセットポイントを迎えた場面、ダブルバウンスに見えるボールをシグムンドがすくい上げた。このルール違反による恩恵をシグムンドは受け、ムラデノビッチを下すきっかけとした」と状況をレポート。

スポーツマンシップに反する行為を非難「私たちは…、今は違うのですね」

 そのうえで「この出来事に対し、ナブラチロワ氏は自身のツイッターで次のような投稿を交え、シグムンドがスポーツマンシップを示すべきだったと主張している」と続けている。

 ナブラチロワ氏は「あれはひどい。普段は優秀な審判だったと思いますが、あのプレーを見逃してしまいました。昔であれば、私たちは自己申告をしたものですが、今は違うのですね。きっと、シグムンドは最初のバウンスでボールを拾いきれないと分かっていたでしょう。それが試合をひっくり返してしまいました……。恥だわ」とツイート。自ら申告しなかったとして、シグムンドを痛烈に非難している。

 全力でプレーする中でのセルフジャッジは難しい場面ではあるが、レジェンドは厳しい目を向けていた。(THE ANSWER編集部)