現地29日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会3日目。男子シングルス1回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、世界80位のミカエル・…

現地29日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会3日目。男子シングルス1回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、世界80位のミカエル・イーメル(スウェーデン)を6-0、6-2、6-3で破り、16年連続の初戦突破を果たした。一方完敗だった22歳のイーメルだが、観客を大熱狂させ、ジョコビッチも拍手を送るミラクルショットを見せる場面があった。

【実際の動画】ジョコビッチも拍手!観客を大熱狂させた、22歳のミラクルショット【トーナメント表】錦織、西岡ら出場!全仏OP男子シングルス【3択クイズ・10問】全仏オープンについてどれだけ知っている?

それは第2セット第6ゲームでのこと。ロングラリーの中で、ジョコビッチはドロップショットを選択。追いついて返したイーメルだが、ジョコビッチに今度はロブを打たれ、後ろに揺さぶられる。

それでもしっかりと対応したイーメルは、股抜きショットを正確に打つ。なんとこれがネットで待ち構えていたジョコビッチの横を華麗に抜き、ウィナーとなった。

このミラクルショットに観客は大興奮。新型コロナウイルス対策のため1日あたり最大1,000人の観客しかいないものの、屋根が閉まっていて音が反響したこともあり、大きな拍手が響き渡った。ジョコビッチもやられたという表情で、ラケットを高く掲げて拍手し、イーメルのプレーを称えた。

観客数が限られているため、今大会はまだまだ以前とは異なる雰囲気での開催だが、活気溢れるスタジアムを想起させる瞬間だった。

それでも勝利したジョコビッチは2回戦で、世界66位のリカルダス・ベランキス(リトアニア)と対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのジョコビッチ(手前)とイーメル(奥)

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)