「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)での13度目の優勝へ向け、初戦を快勝したラファエル・ナダル(スペイン)。1回戦後の記者会見で、今後の男子テニス界につい…

「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)での13度目の優勝へ向け、初戦を快勝したラファエル・ナダル(スペイン)。1回戦後の記者会見で、今後の男子テニス界についての自身の考えを話した。【実際の動画】ナダル 前人未到V13へ快勝スタート【関連記事】ジョコビッチ、ナダル、フェデラーが長く活躍できる大きな3つの理由

発言のきっかけとなったのは、会見での「ロジャー(・フェデラー)とあなたがいない時のテニス人気について聞きたい」という質問。

今月13日に閉幕した「全米オープン」はナダル、ロジャー・フェデラー(スイス)ともに欠場し、21年ぶりに両者とも不在のグランドスラムとなった。さらにノバク・ジョコビッチ(セルビア)が失格により4回戦で姿を消すなどし、実にグランドスラム22大会ぶりに新王者が誕生した。

記者から「"全米オープン"でドミニク・ティームという新しいチャンピオンが生まれた」「次の世代である彼らが、あなたやロジャー、セレナ(・ウイリアムズ)と同じぐらいの人気を得るためには何をしなければならないか?」と聞かれたナダル。

するとナダルは「まぁ、時間が必要だ。それだけだよ」と答えた。

「恐らく、タイトルの獲得やドミニクのあの決勝でのような試合は、より人気になるのに役立つだろう。とても人気のあるスターというのは、1日で生まれるものじゃない。何かを達成する必要があるんだ。僕やロジャーの初めての決勝だって、今とは違うんじゃないかな?それはプロセスだし、ある意味では普通のこと」

その上で、次の世代の選手たちに「彼らは自分たちのやり方をしなければならないと思うし、テニス界はこれからも元気なものになるだろう。我々には良き未来がある」とメッセージを送った。

BIG3に続く次世代No.1候補たちの戦いが楽しみであるのと同時に、ナダルやフェデラーらの長い活躍も期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのナダル

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)