フルセット死闘の末に敗れたエバンス「頑張ったが、少しガッカリだ」 テニスの4大大会・全仏オープンは27日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク35位の錦織圭が同34位のダニエル・エバンス(英国)に1-6、6-1、7-6、1-6、6-4で…

フルセット死闘の末に敗れたエバンス「頑張ったが、少しガッカリだ」

 テニスの4大大会・全仏オープンは27日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク35位の錦織圭が同34位のダニエル・エバンス(英国)に1-6、6-1、7-6、1-6、6-4でフルセットの激闘の末に勝利。6年連続の初戦突破を果たした。3時間49分の死闘の末に錦織に敗れたエバンスは「錦織は決して引かなかった」と勝者を称えている。

 昨年の全米オープン以来のグランドスラム帰還。錦織は死力を尽くし、フルセットの激闘を制した。気温も低く、怪我明けの錦織にとっては過酷なコンディションの中で一進一退の内容。それでも最後は勝ち切ってガッツポーズを作った。

 第1セットでは錦織を圧倒しながらも、最後は粘りの前に屈したエバンス。英紙「ザ・サン」によると試合をこう振り返っている。

「ボールが最も大きな要因。多分少し良くなかったんじゃないかな」「ボールが少し重すぎた」とコメント。今大会はボールの(打球感が)重いと言う選手が多いようで、エバンスもその影響を口にしている。

 さらには「頑張ったが、結果は1回戦負け。少しガッカリだ」と肩を落としながらも、「質の高い試合だった。彼(錦織)はレベルの高い選手だから、そういった相手を退けるのは普段以上に難しい。彼は決して引かなかった」と錦織を称えている。

 次戦の相手は世界ランク73位のステファノ・トラバグリア(イタリア)。世界ランクではエバンスより下だが、クレーコート巧者で知られる選手だ。難敵が続くが錦織らしい粘り強い戦いを期待したい。(THE ANSWER編集部)