1989年にクラシックカーの魅力をより多くの人に知ってもらいたい、という思いから設立されたトヨタ博物館。設立の翌年には早くもクラシックカーフェスティバルを開催しているのだ。そして2007年より、トヨタ博物館のある愛知県を離れ、東京でも開催さ…

1989年にクラシックカーの魅力をより多くの人に知ってもらいたい、という思いから設立されたトヨタ博物館。設立の翌年には早くもクラシックカーフェスティバルを開催しているのだ。

そして2007年より、トヨタ博物館のある愛知県を離れ、東京でも開催されている。今年は東京でも開催されるようになって10回目の節目を迎える。今年も11月26日、東京は明治神宮外苑聖徳記念絵画館前を中心に開催された。

普段はトヨタ博物館に収蔵されている珠玉の名車の数々が展示され、走行デモンストレーションを実施したほか、自動車をこよなく愛し、今も古いクルマを大切に所有している一般のオーナーが所有するクラシックカーの数々によるパレードも実施。黄色く色づいた銀杏並木をくぐり、晩秋の東京の街を、時代を超えた忘れることのできない名車たちが駆け抜けた。

開会式の中で布垣直昭トヨタ博物館館長は「自動車文化を皆さんに感じていただきたいと思い様々な活動をしてきた私たちですが、モータリゼーションに貢献した『カローラ』も50周年を迎えました。このイベント自体も、東京開催は10回目という節目を迎えた今回からは、パレードのスタートの順序も、国別ということではなく、純粋に年代順、国産車も欧米の名車たちとともにスタートするよう変更しております」と語る。

「小さなことかもしれませんが、自動車は走ってこその価値があります。ご覧になっている方にも、走る博物館のように感じていただければ幸いです。そして世界の中の自動車の中で日本のクルマも(クルマ社会も自動車文化も)より成熟させていく時期に差し掛かったのではないでしょうか」

さらに「またここまで続けてこられたのには、地元の皆様のご協力、楽しみに駆けつけてくださるお客様、そしてご協力いただくオーナー様あってこそ。尽きない感謝の気持ちでいっぱい」と続けた。

小さな子供の手を引く家族連れ、かつて憧れたクルマを懐かしむ年配のファンのみならず、海外のメディアや旅行者も多数会場を訪れ、見ごろを迎えた黄色く色づいた銀杏並木と合わせて多くの人が楽しんでいた。

ボンドカーも外苑前特設コースを走った。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

ボンドカーも外苑前特設コースを走った。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

パレード走行に参加するオーナーのブリーフィング。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

パレード走行に参加するオーナーのブリーフィング。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

いわゆるカブトムシ。タイプ1。背後には木製のスキーを背負う。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

いわゆるカブトムシ。タイプ1。背後には木製のスキーを背負う。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

千葉工業大学のフォードA型。クランク棒を使ってのエンジン始動もデモンストレーションした。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

千葉工業大学のフォードA型。クランク棒を使ってのエンジン始動もデモンストレーションした。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トヨタ博物館収蔵のクラウン。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トヨタ博物館収蔵のクラウン。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

初の女性専用仕様車「ファンシーデラックス」。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

初の女性専用仕様車「ファンシーデラックス」。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

今年は創立100周年。BMW3200CS。クラシックなBMWはもっと評価されてもいい存在だ。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

今年は創立100周年。BMW3200CS。クラシックなBMWはもっと評価されてもいい存在だ。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

現在も高級車を手掛けるコーンズが2台輸入したアストンマーティンDB6の一台でまだ走行は12000キロほどだという。細部まで美しく、きわめてきれいな状態を保っていた。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

現在も高級車を手掛けるコーンズが2台輸入したアストンマーティンDB6の一台でまだ走行は12000キロほどだという。細部まで美しく、きわめてきれいな状態を保っていた。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

色づく銀杏はまさに見ごろの神宮絵画館前。パレードで出発、銀座方面に向かうランチア・ストラトス。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

色づく銀杏はまさに見ごろの神宮絵画館前。パレードで出発、銀座方面に向かうランチア・ストラトス。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トライアンフロードスター1800。後のTRシリーズの始祖といってよいグラントゥーリズモだ。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

トライアンフロードスター1800。後のTRシリーズの始祖といってよいグラントゥーリズモだ。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

TRはトライアンフ・ロードスターの略だ。内装はシンプルにまとめられているものの、ウッドのあしらい方などは上品。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

TRはトライアンフ・ロードスターの略だ。内装はシンプルにまとめられているものの、ウッドのあしらい方などは上品。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

今でいえば2+2といったところだろうか。出先で急に友人を載せることになった時のためにトランクには補助席が備わる。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

今でいえば2+2といったところだろうか。出先で急に友人を載せることになった時のためにトランクには補助席が備わる。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

メルセデスベンツ280SL。メルセデスミュージアムで「新車」として売られていた奇跡の個体を数度の渡独で商談の末入手されたという一台。そこにあるクルマには実はいろんな経緯があるものだ。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

メルセデスベンツ280SL。メルセデスミュージアムで「新車」として売られていた奇跡の個体を数度の渡独で商談の末入手されたという一台。そこにあるクルマには実はいろんな経緯があるものだ。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

オースティンJ410ドアモビルキャンパー。今でこそキャンピングカーばやりだが、日本で最初にキャンピングカーとして登録された一台とのことである。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

オースティンJ410ドアモビルキャンパー。今でこそキャンピングカーばやりだが、日本で最初にキャンピングカーとして登録された一台とのことである。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

最初期2000ccの911。901といわえれえる一台。貴重だが、白日のもと走るその姿を見ると親近感がわき、排気ガスなどの臭いも感じ取ることができる。そしてどんな古いクルマであってもそのリアルな姿を感じることができる。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

最初期2000ccの911。901といわえれえる一台。貴重だが、白日のもと走るその姿を見ると親近感がわき、排気ガスなどの臭いも感じ取ることができる。そしてどんな古いクルマであってもそのリアルな姿を感じることができる。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

エランスプリント。デザインはクラシカルながら、色彩にはモダンな雰囲気も感じ取ることができる。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫

エランスプリント。デザインはクラシカルながら、色彩にはモダンな雰囲気も感じ取ることができる。トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑≪撮影 中込健太郎≫