エナジードリンクのRed Bullが仕掛ける、世界最大のオンラインブレイキンイベント『RedBull BC One E-Battle 2020』。今回はRedBull BC One 史上初の試みとして、優勝者は2021年のRedBull B…

エナジードリンクのRed Bullが仕掛ける、世界最大のオンラインブレイキンイベント『Red Bull BC One E-Battle 2020』。
今回はRed Bull BC One 史上初の試みとして、優勝者は2021年のRed Bull BC Oneワールドファイナルの出場権を獲得出来る。

そしてオンラインバトルとなる本大会は、ブレイキンシーン最高峰のバトルに、世界中どこからでも、誰でも挑戦可能だ。
いよいよ10月10日からはトップ16人による、オンライン上でのライブバトルが予定されており、世界のBboy・Bgirlがワールドファイナルの切符をかけて戦う。

その中、ここまで日本人の若手Bboyとして唯一勝ち残るSHOSEI。国内のソロバトルでも頭角を現し、若手の注目Bboy・Bgirlが集まるGood Foot Crewにも所属するSHOSEIの、ダンスルーツ、スタイル、コンペティションにかける想いをインタビュー。


Photo by AYATO.

―ダンスを始めたきっかけ

通っていた保育園の先生にダンスを勧めて貰い、それで近くのダンススクールに通い始めました。最初からジャンルはブレイキンで、自分でもブレイキンをやりたくてやりました。
そこからヒップホップとか、いろんなジャンルを試したこともあったんですけど、でもBboyが好きだなって思って、ずっとブレイキンですね。

石川県出身なので、当時習っていた先生は滋賀でレッスンを持っていた、MORTAL COMBATのKAKUちゃんとか、石川県のHIROKIさんという人に教えて貰っていました。

高校一年生から上京したので、そこからはノクチ(溝の口)にいる人たちと一緒に練習して、「これしてみなよ」とかアドバイスを貰いながら、自分で練習していたので、先生などは特にいなかったです。


Photo by AYATO.

―ダンススタイルについて

んーダンススタイルか…(笑)
武器はパワームーブですね。

スタイルは良い意味lazyなスタイルというか、気持ちはもちろん「勝つ!」って気持ちだけど、やる気のないスタイルに近いのかなーっていう感じですね。
気持ちが入る時と、入らない時の差が大きいので、自然体で踊るとやる気のない感じが出ちゃうんですよね…(笑)

スケボーに没頭していた時期もあって、友達と遊んでいる感じとかも、ダンスで出せたらいいですよね。

それと、スタイルというより、性格ですけど、人と同じことをしたくないとか、人と行動するのがあまり好きじゃないです。
ダンス以外でも、髪形とか、服装もBboyだけどあえてBboyらしくない服装をしたい、とか思いますし、
もちろんブレイキンでも、人がやっていないさそうなパワーの繋ぎとかを考えてやっています。
同じように見えてしまうのが嫌なので、自分は自分って感じで。


Photo by AYATO.

―リスペクトするダンサー

小さいころはMorrisっていうBboyに影響を受けていました。Morrisの写真を宝物みたいにずっと持ってって、「この人みたいになりたいな」って、小学生の時とかずっと憧れていましたね。

あとは、STEEZさんとSEIJIさん。
スタイルは全然俺と違うけど、考え方とか、発想力とか、好きですね。尊敬しています。
STEEZさんとは、石川の金沢駅の下で一緒に練習したり、東京に遊びに行った時は家に行ったりもしていました。

―コンペティションについて

ブレイキンが、オリンピックの種目になるって最初聞いた時、めちゃくちゃびっくりしました。出れるチャンスがあるなら挑戦したいなとは思います。
他にもいくつか代表的な世界大会はあるけど、やっぱりオリンピックって少し格別な感じがします。ちょっと違うというか。

それと、ダンスを始めた頃からBOTY(Battle of the Year )の動画もよく見ていたので、いつかはここで優勝したいなっていうのはあったし、BC Oneの動画もずっと見ていたし。
その二つはやっぱり出たいし、夢のイベントですね。    
BOTYはクルーバトルなので、Good Foot Crewとして出たいな。


Photo by AYATO.

―Good Foot Crewというチーム

チームに入ったエピソードは、練習前にGENくん(Gen Roc)から「話がある!」って言われて、「SHOSEIをチームに入れたいんだけどどう?」っていう感じの話をして貰いました。
実はその頃、他のチームからも誘いがあったり、自分でも結構悩んでいて、親とも相談したりしました。

ただ、最後は自分でしっかり考えて、世代も近いし「これからやっていくのであればGood Footでやろう!」って思って決めました。もちろん後悔もしていないですし、入って良かったです。

チームでは定期的に集まって練習をしていて、個人練習もするし、バトルが近くなったらルーティンやったり。

Good Foot は個性が強すぎますね(笑)、一人一人がマジで本当に個性が強いです。どのチームよりも個性が強くて、面白いクルーだと思っています。
メンバーは全員が自分よりも年上で、みんな自分の軸を持っていて流されない性格なので、影響を受けます。

チームに入って初めて出たバトルのOSN(OLD SCHOOL NIGHT)は楽しかった、それは本当楽しかったって感じの思い出ですね。
あとは、FoundNation  Anniversaryのバトル。決勝でROCK FORCE CREWに負けちゃって、これまでで一番燃えたし、決勝まで上がれて嬉しかったですけど、やっぱりちょっと悔しかったです。

Good Footは、まだまだ上を目指してこれから頑張ろう!っていうクルーなので、可能性もあるし、自分的にはGood Footがクルーの中で一番強いと思っているので、個人だけでなくチームでも頑張っていきたいです。


Photo by AYATO.

―Red Bull BC Oneについて

BC Oneはダンスを始めた頃からあって、YouTubeで見ていました。
特にTaisukeさんが出ていた時の大会は良く見ていたし、「俺もいつかはここに出たいな!」って思ってました。
印象に残っているバトルは、2016年に名古屋で行われたワールドファイナル。ISSEIくんが優勝した瞬間を、会場で生で見ていて「おお、すげえ」ってなった。
ブレイキンを始めた頃からずっと、いつかは自分も優勝したい、と思っている大会です。


Photo by AYATO.

―今回の『Red Bull BC One E-Battle』

最初は正直出るか迷いました…。
オンラインバトルがずっと嫌だったし、動画審査かーって感じでそれもちょっと嫌でしたね。
だって、動画提出でのバトルだと、正直何度でも撮影できるし…。
ただ最終的には、逆にこれは今しか出来ないことかもしれないし、まあ出てみようかな、って思って決めました。

何度もムーブして、撮り直してというのは嫌なので、予選も、その次のトップ64も全部一発で撮影していて、そういう意味ではしっかりとバトルを意識しています。

自分の中では、常に目の前のイベントを目標に頑張っているし、Red Bull BC Oneは一番出たいバトルですね。
通常はワールドファイナルに出るまでに、Japan Cypherの予選があって、日本のファイナル(Japan Cypher)があって、世界最終予選(Last Chance Cypher)で、今回はE-Battleで優勝すれば、そのままワールドファイナルに繋がるので頑張りたいです!

今自分が出来るベストを尽くします。


Photo by AYATO.

Interview & Text:Shin Akiyama

The post 世界を目指す 次世代BBOY SHOSEI「Red Bull BC One E-Battle 2020」Special Interview first appeared on FINEPLAY.