アラメダとの全勝対決に勝利、山中慎介戦以来の世界王座に ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦が26日(日本時間27日)、米コネチカット州アンカスビルで行われ、前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリがWBC世界スーパーバンタム級…

アラメダとの全勝対決に勝利、山中慎介戦以来の世界王座に

 ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦が26日(日本時間27日)、米コネチカット州アンカスビルで行われ、前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリがWBC世界スーパーバンタム級6位アーロン・アラメダ(ともにメキシコ)に判定勝ち。2年7か月ぶりに世界王座返り咲きを果たした。

 ネリはバンタム級より1.8キロ重い1階級上のスーパーバンタム級に転級。25戦全勝(13KO)のアラメダとの試合は序盤から積極的にジャブを放っていったが、互いに決定打なく試合は進んだ。

 10回、ネリはボディー、アッパーで攻められて手数が減少するなどピンチの場面も。試合は判定にもつれ込んだが、着実にポイントを稼いだネリが115-113、116-112、118-110の3-0で勝利。11戦連続KO勝利中だったが、久々の判定勝ちとなった。

 ネリはWBC世界バンタム級王者だった2018年3月、山中慎介との再戦でリミット53.5キロを大幅に上回る2.3キロの体重超過。再計量でもパスできず、王座剥奪となった。資格停止期間を経て再起すると3連勝。しかし、昨年7月のフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦でも1度目の計量を約230グラムオーバーでクリアできず、1時間後の再計量でパス。試合は9回KO勝ちでデビューから30連勝(24KO)としていた。

 さらに同11月の前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦でも、1度目の計量で約450グラムの体重超過。試合開催へ金銭面の交渉に出たが、相手陣営に拒否されて試合中止となっていた。

 今回は25日(同26日)の前日計量で3戦ぶりに一発クリア。WBC同級王者レイ・バルガス(メキシコ)が怪我による長期離脱で休養王者となったことで巡ってきたチャンスを活かした。(THE ANSWER編集部)