振付師がロシアメディアのインタビューに回答 フィギュアスケートの平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は五輪後に師弟関係を解消したエテリ・トゥトベリーゼ氏の指導を再び受けることになった。エテリ氏の“右腕”とされる振付師は…

振付師がロシアメディアのインタビューに回答

 フィギュアスケートの平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は五輪後に師弟関係を解消したエテリ・トゥトベリーゼ氏の指導を再び受けることになった。エテリ氏の“右腕”とされる振付師は「彼女は大きく変わったとは言えない」「背中が痛むので注射した」などと吐露。ロシアメディアが報じている。

 メドベージェワは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、五輪連覇王者の羽生結弦らを指導するブライアン・オーサー氏から拠点のカナダで直接教えを乞うことはできなくなった。最近はスマートフォンでリモート指導を受けるしかない状況だったが、エテリ門下生に復帰。ロシアメディア「sport24.ru」は、「チーム・エテリ」で振付師を務めるダニエル・グレイヘンガウス氏へのインタビューを掲載している。

 久々に戻ってきた五輪銀メダリストについて、同メディアは「オーサー氏のところにいる間にどのようにメドベージェワは変わりましたか?」と質問。これについてグレイヘンガウス氏はこう返答している。

「率直に言って、今のところ彼女が何かしら大きく変わったとは言えません。よく観察してみます。いずれにしてもあなたが見ているのは同じ人物です。彼女は年齢を重ねましたが、練習の過程において自分に厳しいところはそのままです。他の問題点として、今のところ彼女のコンディションが良い演技をするにはまだまだという状態である、というのがあります。それを整える必要があります」

ロシア杯第1戦は背中痛で欠場、グレイヘンガウス氏「注射を打った」

 練習への姿勢を評価した一方、コンディションにも触れたという。12、13日に行われたロシア勢恒例の「テスト滑走会」で、メドベージェワは思うような演技ができなかった。さらに20日までのロシア杯第1戦はエントリーしたのちに欠場。これについてグレイヘンガウス氏は「背中が時々痛むので、テスト滑走会の後、彼女は注射を打ってもらいました。そのような状態では単純にここ(ロシア杯第1戦)に来ることはできませんでした」と説明した。

 インタビュアーから「注射に関してより詳しく教えてもらえますか?」と問われたが、「それに関しては何も知らなかったので、言えません」と話すにとどめたようだ。10月10日からのロシア杯第2戦には出場予定だという。

 近年では年下の選手たちの台頭もあり、メドベージェワは低迷している。同氏は「我々には彼女がロシア杯の最初の試合に出るまで時間があります、今のコンディションをより良くするように努めますが、その間に何かしらの壮大なアクションはもちろんしません」とした。再び輝きを取り戻すことはできるのだろうか。(THE ANSWER編集部)