デュラント獲得の意味でも勝たなければいけなかった今夏の移籍市場の目玉だったケビン・デュラント。ウォリアーズとの契約は大きな驚きを呼んだが、新シーズンが開幕して試合を重ねる中で、その衝撃も薄らぎつつある。ここであらためて、昨シーズンの西カンフ…

デュラント獲得の意味でも勝たなければいけなかった

今夏の移籍市場の目玉だったケビン・デュラント。ウォリアーズとの契約は大きな驚きを呼んだが、新シーズンが開幕して試合を重ねる中で、その衝撃も薄らぎつつある。

ここであらためて、昨シーズンの西カンファレンス決勝を思い出してみたい。デュラントを擁するサンダーはウォリアーズ相手に先行し、第4戦を終えた時点で3勝1敗と王手をかけた。圧倒的にサンダー有利の状況である。それでも、追い詰められたウォリアーズは第5戦から3連勝をやってのけ、2年連続でのNBAファイナルに進出した。

デュラントを熱心に勧誘し続けたドレイモンド・グリーンは、『The Vertical』のポッドキャスト番組内でサンダーとの戦いを振り返り、「あそこでサンダーに負けていたら、ケビンがウチに加入する可能性はなかった。そういう意味でも余計に刺激になったよ」と語る。

逆を言えば、もしウォリアーズがキャブズをあっさり下して2連覇を達成していたら、オフシーズンにチーム改革が必要とは考えなかったかもしれない。お互いに苦痛を強いられる経験をしたことで、ウォリアーズとデュラントが持つピースが合わさった。

昨シーズンのプレーオフで激闘を繰り広げたカリーとデュラント。ウォリアーズの勝利が現在のスーパーカルテットを作る要因となった。