来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、続々と各国代表への参加選手が明らかになっている。■通算154勝のサイ・ヤング賞投手ヘルナンデスがエース格 来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WB…

来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、続々と各国代表への参加選手が明らかになっている。

■通算154勝のサイ・ヤング賞投手ヘルナンデスがエース格

 来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、続々と各国代表への参加選手が明らかになっている。先日は、ベネズエラ代表としてタイガースの主砲、ミゲル・カブレラが事実上の“参戦表明”をしたばかり。MLB公式インスタグラムのスペイン語版では、ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)、カルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)らの参加が予想されており、屈指の強力打線となりそうだ。

 が、どうやら豪華な顔ぶれとなるのは野手だけではなさそうだ。スポーツ専門局「ESPN」のスペイン語版インスタグラムでは、オマー・ビスケル代表監督が明かした予想先発ローテを掲載。2010年サイ・ヤング賞フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)を筆頭に、2年連続2桁勝利のカルロス・カラスコ(インディアンス)、ダルビッシュの同僚左腕マルティン・ペレス(レンジャーズ)、レッドソックスの若手有望株エドゥアルド・ロドリゲスの4人の名前が挙がっている。

 30歳ながら、すでにメジャー歴12年を誇るマリナーズのエース右腕ヘルナンデスは、2005年のデビュー以来、2桁勝利を逃したのは、わずか2シーズンだけ。通算154勝(109敗)、防御率3.16と安定した活躍を見せており、代表チームでもエースとして投手陣を牽引する。2009年の第2回大会に出場し、2勝をマーク。今回が2大会ぶり2度目の出場となる。

■右手骨折のカラスコは「WBCには間に合う」

 ヘルナンデス以外の3投手は、実現すればいずれも初出場。今季インディアスのア・リーグ優勝に貢献した右腕カラスコは、今季は11勝8敗で防御率3.32、2年連続2桁勝利をマークした。9月中旬に右手骨折が判明し、プレーオフを前に戦線離脱したが、ベネズエラの地元紙「リデル・エン・デポルテス」によれば、カラスコと話をしたビスケル監督は「WBCには間に合うと言っていた」と話したそうだ。

 レンジャーズの左腕ペレスは2014年に通称トミー・ジョン手術を受けるも、復帰後2年目に当たる今季は自身2度目の10勝をマーク。小柄ながら150キロを超える速球はよく動き、大きく曲がるカーブが武器。レッドソックスの左腕ロドリゲスは、本来は右利きながら野球を始めた時に右腕を骨折していたため左で投げるようになったという変わり種。2014年のシーズン途中にオリオールズからレッドソックスへ移籍。左腕アンドリュー・ミラー(インディアンス)との交換トレードだったが、レッドソックスがロドリゲス獲得を強く希望したとされるほどの有望株だ。

 出場ロースターの予備登録期限が近づく中、各国代表のメンバーが次第に明らかになりつつあるが、第4回大会は過去最高レベルのトップ選手たちが会する大会になりそうだ。