テニスの象徴的な大会の一つである女子の国別対抗戦「フェドカップ」が生まれ変わる。大会の名称を「ビリー・ジーン・キング・カップ」に変更することをITF(国際テニス連盟)が発表、それを紹介する華や…

テニスの象徴的な大会の一つである女子の国別対抗戦「フェドカップ」が生まれ変わる。大会の名称を「ビリー・ジーン・キング・カップ」に変更することをITF(国際テニス連盟)が発表、それを紹介する華やかな動画を公開した。米テニスメディアBaselineが伝えている。【動画】ビリー・ジーン・キングのスーパープレー集

ITF会長デビッド・ハガティ氏は、「ビリー・ジーン・キングは、1963年に初開催された“フェドカップ”にアメリカチームの一員として参戦して優勝。WTA(女子プロテニス協会)を創設し、初代会長に就任。さらには女子アスリートで初めて大統領自由勲章を受章するなど、常に新境地を開拓し続けてきました。新しい大会の名称は、彼女がこれまで達成してきたこと全てに敬意を表するのにふさわしく、未来の選手やファンをいつまでも勇気づける遺産であり続けることでしょう」と声明を発表。

キングは数十年間にわたり、多くの人々の眼前で男女の平等、公正な扱いを求める運動を繰り広げてきた。「次世代の若い女性たちとこの考えを分かち合うことが私たちの仕事です。目で見ることができれば、自分たちもそうなることができますから」

大会名称変更の発表を受け、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)やモニカ・セレス(アメリカ)などテニス界のレジェンドや、歴代「フェドカップ」優勝者、現役選手たちなどが続々とキングに祝福の言葉を送っている。

2020年の「フェドカップ」は中止となってしまったが、第1回目の「ビリー・ジーン・キング・カップ・ファイナルズ」は2021年4月にブダペストで開催される。ファイナルズはこれまでと変わり、12チームが一堂に会してトロフィーを競い合う形式だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年イベントでのキング

(AP Photo/Susan Walsh)