今季から師事するプルシェンコ氏がロシア連盟のインタビューでコメント フィギュアスケートの19年グランプリ(GP)ファイナル女王の17歳アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)はエフゲニー・プルシェンコ氏に師事し、新シーズンへ向けて備えている。プル…

今季から師事するプルシェンコ氏がロシア連盟のインタビューでコメント

 フィギュアスケートの19年グランプリ(GP)ファイナル女王の17歳アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)はエフゲニー・プルシェンコ氏に師事し、新シーズンへ向けて備えている。プルシェンコ氏はロシアフィギュアスケート連盟の公式サイトのインタビューで、コストルナヤの現状についてコメントしている。

 12、13日に開催されたテストスケートではSPは出場したが、フリーは欠場したコストルナヤ。フリーは未完成だったようで、プルシェンコ氏は「アリョーナが我々のところに来てからこれほどの短い期間で(SPとフリーの)2つのプログラムを準備して披露するというのは現実的ではありません。時間があまりありませんでした」と話している。

 今季のフリーの振付はシェイ・リーン・ボーン氏が担当。羽生結弦(ANA)の「Origin」の振り付けも担当する人気振付師から、遠隔での指導を受けているようだ。

「フリーはシェイ・リーン・ボーン氏がスカイプを使ってリモートでやりました。シェイ・リーン・ボーン氏とプログラムを作ってみるのは私のアイデアでした、私は彼女にすぐに連絡を取りました。ずっと以前から知り合いで、彼女は喜んで引き受けてくれました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で直接指導はできず、遠隔での指導を余儀なくされました。しかし、すべての制限が解除された時、私たちは彼女をモスクワに必ず招待しようと思います」

 コストルナヤがプルシェンコ氏のもとに移籍してきたのは8月。現状については「アリョーナは今のところプログラムでダブルアクセルを跳んでいます。彼女が我々のところに来てまだ日が浅いからです。その上、彼女には怪我もありました、リスクを冒す意味はありません。まだシーズンは始まったばかりです。テストスケートの後にトリプルアクセルを準備し、フリーを仕上げて、シーズンに入ります」と話している。

コストルナヤ加入の効果を強調「スケーター全員にいい刺激を与えた」

 コストルナヤに関しては怪我もあったことで、体力不足だと指摘。今後の練習の強度や、ジャンプの難度を上げていくようだ。

「彼女は長い間滑っていませんでした、そして現時点で自分の力の限り練習しています。彼女も力が尽きるまで頑張っています、そして自分に野心的な課題を設置しています。もしこの先そのままいけば、私たちは3回転アクセルを復活させるでしょう。彼女との我々の課題は4回転ジャンプです」

 一方でコストルナヤがチームに与える影響についてはこう話している。

「4回転ジャンプやトリプルアクセルを跳び、タイトルを勝ち得たサーシャ(トルソワ)やアリョーナのような名手がグループに入ると、アカデミーの残りのすべてのスケーターたちが違った様に練習し始めます、とても頑張り始めます。彼女たちは我々のスケーター全員にいい刺激を与えました」

 3回転アクセルを武器に昨年末のGPファイナルを制し、女子の頂点に立ったコストルナヤ。現行ルールでの世界最高得点をたたき出した女王は皇帝の下でどんな進化した姿を見せてくれるのか、楽しみだ。(THE ANSWER編集部)