マロニーがモンスターを語る「俺はイノウエを倒せると信じている」 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)と10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドで対戦するWBO同級1位ジェイソン・マロ…

マロニーがモンスターを語る「俺はイノウエを倒せると信じている」

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)と10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドで対戦するWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)。待望の世界戦を前に「イノウエを倒して世界を震撼させたいというのが俺のモチベーション」と闘志を燃やしているようだ。海外メディアが報道している。

 ボクシング専門メディア「ファイトニュース.com」のインタビューに応じたマロニー。「俺はイノウエを倒せると信じている。倒せると思っているからこの試合を組んだ」と強気の姿勢を崩さない29歳は、井上との大一番についてこう語っているという。

「俺たちは長い間、この戦いを待ち望んできた。多くの人間が、俺が負けると思っている。でも関係ない。イノウエを倒して世界を震撼させたいというのが俺のモチベーションになっている」

 井上の勝利を予想する声が多数を占める中、大番狂わせを起こすことが自身の野望であることを明かしたマロニー。井上をプロモートする米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEOについて「彼はこの試合が年間最優秀試合になると信じている」と言い、「彼の意見は正しいと思う。俺はキャリアの中で豪州のボクシング界のために何かスペシャルなことを成し遂げたいんだ」と故郷のためにも“モンスター狩り”を果たす覚悟のようだ。

井上―ドネア戦で感じたこと「イノウエは無敵ではない」

 リング誌選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で3位に選出されている井上との戦い。マロニーは昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝、井上と元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)の一戦を振り返ってこう語っている。

「ノニト・ドネアとの戦いで、イノウエは無敵ではないということが示された。それをいつも俺は感じている。ドネアはイノウエも人間であることを見せつけた。それに俺は過去にドネアとスパーリングをやったことがあって、その時の俺はよく動けていたんだ。そのことは俺の自信になっている」

 ドネアとのスパーリング経験から、井上とも十分に戦えるという自信をのぞかせているマロニー。本来、井上はWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定していたが、それが流れたことにより、回ってきた千載一遇のチャンス。すでにマロニーは「噛ませ犬の状態を楽しんでいる」と海外メディアに対して語っている。

 今回のインタビューでは今月29日に米国入りする意向も語っており、1か月をかけて大一番に臨むつもりのようだ。(THE ANSWER編集部)