テニスの世界ランキング2位であるラファエル・ナダル(スペイン)が、試合のコートに立つのは約6ヶ月ぶりだった。だがナダルはそのギャップを感じさせないプレーで快勝。試合後に、現在の状況や今後の展望…

テニスの世界ランキング2位であるラファエル・ナダル(スペイン)が、試合のコートに立つのは約6ヶ月ぶりだった。だがナダルはそのギャップを感じさせないプレーで快勝。試合後に、現在の状況や今後の展望を語った。伊ニュースサイトUBITennisが伝えている。【動画】シュワルツマン、ナダルに初勝利で喜び爆発「イェーイ!」【トーナメント表】ATP1000 ローマ 男子シングルス

ナダルは今週開催されている「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/9月14日~21日/クレーコート)の初戦で、「全米オープン」でベスト4に進出したパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に6-1、6-1のストレート勝利を挙げた。サービスゲームで落としたポイントは8ポイントだけで、相手のサービスゲームは5回ブレーク。これはナダルの同大会通算62試合目の勝利だった。だが試合後にナダルは語った。

「もちろん改善すべき点はある。改善するためには、正しい態度で、正しい集中力で練習し、何時間もの実戦を積むしかない。今日はスタートとしては良かった」

新型コロナウイルス感染状況を懸念して「全米オープン」出場を見合わせたナダルは、まだ「無観客」の状態に慣れていない。「ATP1000 ローマ」の主催者側は、当初観客を入れての開催を望んでいたが、地方当局の許可は降りなかった。

「観客のいない会場でプレーするのは味気ないね。ファンのエネルギーは言葉で言い表せないものだから。でも少なくとも、今日はとてもいい復帰戦だったよ」とナダル。

ライバルである世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)らに比べて中断後の試合数を積んでいないナダルは、今後どのようなプレーを見せるだろうか。だがここはクレーコート、ナダルがテニスのオープン化以降史上最多の優勝を遂げているサーフェスだ。

最近プレーした試合数の少なさが今月末から始まる「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で問題になると思うか聞かれたナダルはこう答えた。「そうは思わない。もし“全仏オープン”が今週だったら、そうかもしれない。でも“全仏オープン”は2週間後だ」

その後、準々決勝まで進んだナダルだが、過去9勝0敗だった相手ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に初めて黒星を喫し、同大会3年連続10度目の優勝はならなかった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 ローマ」でのナダル

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)