増田が前日の借りを返す好投を見せ、東京富士大を撃破

　昨日の開幕戦を１勝１敗で終え、迎えたこの日。インカレ代替試合出場に向けたリーグ戦の折り返し地点として、東京富士大戦と合いまみえた。じめじめとした雨天の中、息詰まる投手戦が展開され、最終的には２対１で勝利。何とか接戦をものにした。

　先発の増田侑季（スポ３＝香川・高松商）は投げづらい悪天候の中でも「いつも以上にコントロールを意識して投げた」と、真っすぐと低めの変化球のコンビネーションで相手打線に的を絞らせず、走者を許しながらも本塁への生還までは許さない。４回には味方のエラーで無死一、二塁のピンチを招くが、ライナーゲッツーに仕留めて難局を乗り切った。

力強い直球を投げ込む増田

　一方の打線は、試合全体で放った安打がルーキーの高美優（スポ１＝福岡中央）の１本のみと最後まで相手先発を打ちあぐねた。そんな中、５回に無死から堀奈々美主将（スポ4＝千葉経大付）とルーキーの新宮怜美（スポ1＝京都・西山）が相手失策により出塁。続く田中彩絵（スポ2＝福岡・三瀦）もきっちりと三塁手前に犠打を決めると、鈴木茉菜（スポ２＝東京・鴎友学園女子）の打球を遊撃手がファンブル。さらに一塁への送球もそれて一挙に2者が生還し、ようやく先制に成功した。増田は直後の6回表に1点を返されるが、それ以降はしっかりと締め、試合終了。12失点を喫した前日の借りを返す好投を見せた。

鈴木の打席で試合が動いた

　今日の勝利によって、インカレ代替試合への出場圏内である3位入りに向けて大きく前進した。野手陣に関してはルーキーが２名スタメンで出場し、そのうち、高が安打を放つなど新戦力の台頭が見られた。しかし、上級学年は無安打に終わり、打席内容を見ても若いカウントでの凡退等が目立った。インカレ出場権獲得にとどまらず、日体大、東女体大との高く厚い壁を乗り越えるためには、チーム全員がそれぞれの役割を全うすることが求められる。まずは翌日に行われる東女体大、国士舘大との戦いで、投打のかみ合った試合展開を期待したい。

（記事、篠田雄大　写真、小山亜美）

コメント

増田侑季（スポ３＝高松南）

――今日の試合を振り返ってください

今日の試合は雨が降るという条件の悪い試合となりましたが、勝つことができてホッとしています。

――リーグ戦2回目の登板ですが、どんな気持ちで試合に入られましたか

今日は絶対に負けられない試合だったので、「絶対勝つ」という強い気持ちで臨みました。。

――5回まで両チーム0行進と投手戦になりましたが、今日のご自身の投球を振り返っていかがですか

雨が降っているとボールが滑りやすくなるので、いつも以上にコントロールを意識して投げていました。

――コロナウイルスの影響はどのように感じていますか

なかなか全体練習ができなかったのでチーム競技としてはそこが1番辛かったです。

――明日の試合に向けて意気込みをお願いします

明日も投げれる機会があるのなら、全力で頑張ります。

高美優（スポ１＝福岡中央）

――今日の試合を振り返ってください

結果、エラーが得点に繋がり勝利したのですが、これは何回もピンチをおさえていたからこそ、流れが来たのだと思います。改めて、守備からリズムを作って攻撃に繋げることは大切だと思いました。

――昨日、今日と打撃の調子が良いですが、振り返っていかがですか

自分の感覚では、まだまだバットは振れていないので、しっかり調整してどんな場面でも自分のバッティングができるように頑張りたいです。

――秋季リーグ戦は大学に入って初の公式戦ですが、どんな気持ちで臨んでいますか

試合ができる喜びを感じながら、チームを勝利に導けるように、一瞬一瞬を全力でプレーしています。

――コロナウイルスの影響はどのように感じていますか

練習できない日々が続き不安でしたが、その期間にソフトボールだけでなく、生活面でもいろいろな視点から考えることができたので、自分に足りないものを見つけられた期間になったと思います。

――明日の試合に向けて意気込みをお願いします

自分のできることを精一杯出しきり、チーム一丸となって、楽しんでプレーします。