明治安田生命J1リーグ第17節の1試合が札幌厚別公園競技場で行われ、アウェイのG大阪が北海道コンサドーレ札幌を1-0で下した。 10試合ぶりの勝ち点3を手にした13位札幌と今季初となる2連敗中の9位G大阪による一戦。中2日のゲームに向け、…

明治安田生命J1リーグ第17節の1試合が札幌厚別公園競技場で行われ、アウェイのG大阪が北海道コンサドーレ札幌を1-0で下した。

10試合ぶりの勝ち点3を手にした13位札幌と今季初となる2連敗中の9位G大阪による一戦。中2日のゲームに向け、前節の先発から3枚を変更した札幌はチャナティップが欠場となり、ルーカス・フェルナンデス、田中、ジェイをスタートから送り出した。一方、1週間ぶりの試合となるG大阪も3選手が入れ替わり、昌子がベンチスタート。前節を欠場したキム・ヨングォンが復帰したほか、アデミウソンと藤春を起用した。

3試合ぶりの勝利を目指すG大阪は4バックでスタート。立ち上がり早々に守備陣の連携ミスから獲得した右CKのチャンスから三浦のヘディングシュートでゴールに迫るなど、スムーズな入りをみせるが、札幌が徐々に2試合ぶりの先発となるジェイを起点にしながら押し上げを図り、局面を崩しにかかる場面を増やしていく。しかし、8試合連続で失点が続くG大阪の守備陣も集中を切らさず、対応。拮抗した展開となる。

それぞれ最終局面での守備を攻略できず、決定的な形でシュートに持ち込む場面が少ない戦況で進むなか、G大阪がカウンターに転じた33分、この試合でJ1通算150試合出場の宇佐美にチャンスが巡ってくるが、右サイドの小野瀬からのクロスに頭で合わせたボールは左外。札幌も志向するポゼッションスタイルを意識しながら攻めを続け、押し込む時間も作り出したが、ラストプレーの精彩を欠いて、崩し切れない。

後半もボールの主導権を握った札幌が比較的ペースを握るが、ゴールレスの戦況が続くと、63分にそれぞれメンバーチェンジ。その最初の交代でパトリックを送り出したG大阪は70分過ぎに三浦の負傷交代に直面したが、均衡を破る。カウンターに転じた79分、左サイド敵陣深くの藤春からのクロスに中央で反応した途中出場の渡邉がヘッド。相手GKの手を弾き、左ポスト直撃の跳ね返りを渡邉自らが押し込み、G大阪が先取した。

後半に入り、なかなか攻撃の形を見いだせなかったものの、チームとして3試合ぶりとなるゴールでリードしたG大阪。札幌がたまらず4枚目の交代カードで白井を送り込み、パワープレー気味の反撃を転じるが、渡邉の今季3得点目で手にした1点のリードを守り抜いた。3試合ぶりの白星を手にしたG大阪は2連敗の悪い流れをストップ。札幌はホーム戦7試合連続で白星から遠ざかり、連勝を逃す結果に終わっている。