「全米オープン」決勝で、テニスの世界ランキング3位のドミニク・ティーム(オーストリア)を相手に、フルセットの素晴らしい戦いを見せてくれたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。彼の快進撃の理由の一つは、同大会で彼が楽しんだスイートルームだったか…

「全米オープン」決勝で、テニスの世界ランキング3位のドミニク・ティーム(オーストリア)を相手に、フルセットの素晴らしい戦いを見せてくれたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。彼の快進撃の理由の一つは、同大会で彼が楽しんだスイートルームだったかもしれない。米テニスメディアBaselineが報じた。【実際の写真】全米オープン中、スイートルームで観戦するズべレフ

世界7位、23歳のズベレフは、チョコレートに喜ぶ子供のようにスイートルームを満喫していたようだ。そして視聴者を喜ばせたのは、ズベレフはアーサー・アッシュ・スタジアムのセンターコートを見張らせるスイートルームで、多くの時間を上半身裸で過ごしていたことだ。

「あんなにテレビに映されてるなんて知らなかったんだよ」とズベレフ。「後になって、上半身裸でテレビに映ってたって知ったんだ」だが彼は、シャツは脱いでもマスクはちゃんと着けていた。

アドリアン・マナリノ(フランス)との試合が約2時間も遅れた時には、Twitterはズベレフの話題で大盛り上がりだった。「僕は試合直前に何をしてもさほど試合内容は変わらないから、リラックスしてたんだ。他の試合を見てね。他に何をしろと言うんだい?僕は自分のスイートルームにいたんだから」

ズベレフは準決勝で2セット先取されながら大逆転し、決勝では逆に2セットを先取しながらティームに逆転優勝を許してしまった。大会途中でランキング上位の選手が敗退してスイートルームに空きができると、下位ランクの選手がその部屋に入っていたが、ズベレフは最後まで自分のスイートを守った。

スイートルームについてズベレフは言う。「実際素晴らしいよ。皆に上半身裸の姿を見られたのは、まあ、いつもと違うけど…でも素晴らしかった」

インタビューで「上半身裸がトレードマークみたいになっちゃいましたね」と聞かれると、「前はやせてたけど、今は筋肉がついたから、まあ“いつも上半身裸”みたいに思われても構わないけど、まだフェリシアーノ・ロペス(スペイン)やフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)ほど“いつも”じゃないよ」

「“全米オープン”は普段だと一番人も多く忙しいグランドスラムなんだけど、今年はこの静かなスペースがある。必要なものは全部揃ってるし、皆このスイートルームを楽しんだと思うよ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのズべレフ

(Photo by Al Bello/Getty Images)