テニスの4大大会の1つ、全米オープン女子シングルスで2年ぶり2度目の優勝を果たした大坂なおみ選手(22)。黒人差別に対する抗議の意思を込めたマスクを着用しながら勝ち上がり、注目を集めた。 (c)WOWOW・今すぐ読みたい→大坂なおみ…

 テニスの4大大会の1つ、全米オープン女子シングルスで2年ぶり2度目の優勝を果たした大坂なおみ選手(22)。黒人差別に対する抗議の意思を込めたマスクを着用しながら勝ち上がり、注目を集めた。


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大坂なおみ、2年ぶり2度目の全米制覇!決勝後独占インタビュー https://cocokara-next.com/athlete_celeb/naomiosaka-victory-us-open-tennis/



 勝つたびに変えた7枚のマスクには、人種差別で犠牲になった黒人の名前がそれぞれに記されていた。優勝インタビューでマスクへの思いを聞かれると「あなたが受け取ったのはどんなメッセージだったの?」。世界中の人々へ問いかけるような逆質問に「差別に対して人々への議論を求めることだった」と説明し、多くのファンから称賛を浴びた。

 一方、逆の意味で注目を集めたのは、男子シングルス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)。4回戦の第1セット途中、プレー後にポケットから取り出したボールを打ち、女性線審ののどを直撃。これが危険行為とみなされ、大会失格が決まった。

 危険ショットだった。相手にポイントを奪われ、いら立ちのこもったボールをぶつけられた壁際の線審はうめき声をあげ、苦しそうに倒れ込んだ。ジョコビッチは慌てて謝罪に向かったが、プレーする機会はもうなかった。

 今季無傷の26連勝は、思わぬ形でストップ。今大会で得たランキングポイントと賞金2650万円の没収、罰金186万円の処分が課された。ファンの怒りは、思わぬ方向へ向かった。線審のSNSには批判が殺到し、オンライン上で脅迫も受けたという。ジョコビッチが「彼女は悪くない。サポートしてほしい」と訴えるなど、波紋は広がった。

 全米オープン終了後、初めて公の場で口を開いたジョコビッチは、驚きの声明を発表した。「大きな教訓を得た」としながら「自分は短気な性格であり、これまでもずっとそういう選手だった」「自分は完璧ではないし欠点もある」「これから同様の短気な振る舞いを絶対にしないとは言えない」と再発をにおわせる内容だった。

 怒りに任せた行動は以前から問題視されてきた。試合中に投げたラケットが審判の近くを通り、ボールを客席に向かって打ち込んだこともある。今回は、のど直撃だったが、目に当たって失明する可能性だってある。自らの軽率な行為が、大事故につながるという想像力が欠如している。

 6月には新型コロナウイルスに感染しながら、有観客の主催大会を実施していたことでもバッシングを浴びた。自らを律することができないと開き直るかのようなジョコビッチ。批判覚悟で体を張り、メッセージを発信し続けた大坂とは、あまりにも対照的だった。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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