二刀流での活躍で日本球界に衝撃を与え続けている日本ハムの大谷翔平。すでに米国から熱視線を浴び、中南米系のメディアにも取り上げられるなど世界から注目を集めているが、アジアでも「最もダイナミックなアスリート」と特集を組まれている。■世界から熱視…

二刀流での活躍で日本球界に衝撃を与え続けている日本ハムの大谷翔平。すでに米国から熱視線を浴び、中南米系のメディアにも取り上げられるなど世界から注目を集めているが、アジアでも「最もダイナミックなアスリート」と特集を組まれている。

■世界から熱視線を浴びる二刀流、「世界はオオタニのものであることを理解するべき」

 二刀流での活躍で日本球界に衝撃を与え続けている日本ハムの大谷翔平。すでに米国から熱視線を浴び、中南米系のメディアにも取り上げられるなど世界から注目を集めているが、アジアでも「最もダイナミックなアスリート」と特集を組まれている。

「なぜ富の世界はアジアで最も魅力的な若きスター選手、ショウヘイ・オオタニを待ち望むのか」

 このようなタイトルで大谷を特集したのは、香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」。二刀流右腕のポテンシャルを絶賛している。

「アジアで最もダイナミックなアスリートは、ほぼ間違いなく世界で最もダイナミックなアスリートだ。笑うなら笑えばいい。しかし、世界はショウヘイ・オオタニのものであることを理解するべきだ」

 やや大げさともいえる表現だが、記事では大谷がそれだけ特別な存在だと強調している。まだ22歳の日本のスーパースターについて「メジャーリーグを除けば、彼は最も優れた投手であり、打者だ」と表現。大谷が高校生の時に、1度は直接メジャーに行くことを宣言したという事実を紹介しつつ、「ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックスそしてロサンゼルス・ドジャースは彼に興味を示していた」と伝えている。

 大谷は10~13日に東京ドームで行われたメキシコ代表、オランダ代表との強化試合で打者として圧倒的な存在感を見せつけた。12日のオランダ戦では右中間スタンド最上段へ特大のホームランを叩き込み、13日の試合では東京ドームの天井裏に消える衝撃的な二塁打で、ファンだけでなく両軍の選手も唖然とさせた。

■大谷がメジャー初の4億ドルプレーヤーに!?

 記事でも、この“天井二塁打“について振り返りながら「彼の才能が日本に収まりきらないのは明らかだ」と指摘。さらに「数か月後に米国で行われるのWBCファイナルラウンドで彼は、最も注目を浴びる選手となるだろう」と予想している。

 また、現在、メジャーには総額2億ドル(約221億円)の契約を結ぶ選手が9人いる(実際には11人)としつつ、マーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手が唯一の3億ドルプレーヤー(13年総額3億2500万ドル=約360億円)であることに言及。その上で「間もなく、私たちは初めて4億ドルの男を目にするだろう」と、大胆にも大谷が4億ドル(約442億円)プレーヤーになる可能性があると示唆している。

 過去、日本からメジャーに挑戦した投手は、負傷に泣かされることも多かった。中4日の登板間隔に加え、長距離移動をしながらレギュラーシーズンだけで162試合をこなすメジャーの戦いは過酷そのものだが、負傷の原因について「日本時代に酷使されているから」と指摘する声も根強い。記事でも「若いオオタニにこのようなことがあってはならない」と言及している。

 一方で、「しかし、もし起きてしまった場合は彼にバットを握らせ、打者として富への道へ向かわせるだけだ」とも指摘。二刀流右腕の価値が限りなく高いことは確かだ。

 早ければ来オフにもメジャー挑戦に踏み切ると見られている大谷。アジア最高のアスリートが、世界最高の野球選手と呼ばれるようになる日はそう遠くなさそうだ。