サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出される…
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は、スタッド・レンヌの元フランス代表MFクレマン・グルニエがリヨン時代に決めたフリーキックだ。
リヨンの下部組織出身であるセントラルMFのグルニエは、若くしてその才能を認められ、特にFKを得意としていたことから、クラブのレジェンドであるジュニーニョ・ペルナンブカーノ氏と比較されることも多かった。
2013年9月22日に行われたリーグ・アン第6節のナント戦でも、ジュニーニョ氏を彷彿とさせるようなブレ球FKを決めている。
1-1の同点で迎えた55分、リヨンはボックス手前右でFKを獲得する。右利きの選手が直接狙うにはやや角度的に厳しいと思われたが、グルニエは得意のブレ球FKを選択。相手GKの手前で落ちたシュートは、ゴール右へと突き刺さった。
フランス代表の将来を担う存在として注目されていたグルニエだったが、2014年頃からケガや病気に悩まされて伸び悩み、ローマとギャンガンを経て、2018年からはレンヌでプレーしている。