サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出される…

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、元アルゼンチン代表FWのフリオ・クルス氏がインテル時代に決めたフリーキックだ。

2003年にインテルへ加入したフリオ・クルス氏。バックアッパーとしての役割が主だったものの、移籍初年度の2003-04シーズンは主力としても活躍を見せた。

フリーキックの技術も一級品であり、2004年1月6日に行われたセリエA第15節のレッチェ戦では、見事なFKを決めている。

0-1とビハインドで前半を折り返して迎えた49分、インテルはボックス手前右でFKを獲得する。キッカーのフリオ・クルスがちょこんと右にずらすと、MFフランシスコ・ファリノスが足裏で止める。

少しだけボールのコースをずらすと、フリオ・クルスが壁の外側を巻くシュートを放ち、ゴール右のポストに直撃しながらネットを揺らした。

フリオ・クルスの柔軟な発想と技術の高さで同点に追いついたインテルはその後ゴールを重ね、3-1の勝利を飾っている。

2009年にラツィオに移籍するまで貴重なバックアッパーとしてピッチに立てば仕事を果たし続けたフリオ・クルス氏は、在籍6年で公式戦197試合に出場し75ゴールを記録している。