無観客とはいえテニスの「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)は開幕し、既に大詰めを迎えようとしている。次に待ち受けるのは「全仏オープン」(フランス・パ…

無観客とはいえテニスの「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)は開幕し、既に大詰めを迎えようとしている。次に待ち受けるのは「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)だ。観客数を減らし、発売される関連商品なども減らされるにも関わらず、賞金の減額は最小限に抑えたという。ウェブメディアEssentially Sportsが伝えた。【関連記事】全仏OPは観客を入れての開催へ。50%~60%の人数制限を予定

「全仏オープン」の予選は9月21日に始まる。それに先駆けて、大会のルールが発表された。現在のところ、大会は観客を入れて行う予定だ。会場はそれぞれメインコートを中心とした3つのゾーンに分けられる。コート・フィリップ・シャトリエとコート・スザンヌ・ランランを中心としたゾーンには、それぞれ5000人の観客を、そしてコート・シモンヌ・マチューを中心としたゾーンには、1日につき1500人の観客を入れる。

観客席ではマスク着用が義務付けられる。入場の前には、すべての観客が(検温など、何らかの方法で)チェックされる。

選手たちにはパリ到着時にウイルス検査が実施される。陰性であっても、さらに72時間後に2度目の検査を受けなければならない。大会期間中は、5日ごとに検査が行われる。選手たちは2つのホテルに振り分けられる。

そして2020年の賞金総額は3800万ユーロ(約47億3900万円)。昨年の賞金総額は4255万ユーロ(約53億650万円)だった。観客数も昨年より少なく、関連商品なども少なくなるせいだ。だが、より大きな経済的打撃を受けている下位ランキングの選手たちを助けるために、早いラウンドでの敗者たちの賞金額は増額となっている。

主催者側の発表によれば、本戦1回戦敗退の選手たちには昨年より30%増の6万ユーロ(約750万円)。予選出場者たちの賞金は、27%増額。予選1回戦の敗者には、1万ユーロ(約125万円)が支払われる。

※為替レートは2020年9月9日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全仏オープン」男子シングルス決勝の様子

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)