永峰咲希が2年5か月ぶりV、若手の連勝をストップ 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日が13日、岡山・JFE瀬戸内海GC(6640ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と2打差の4位で出た25歳の永峰咲希…
永峰咲希が2年5か月ぶりV、若手の連勝をストップ
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日が13日、岡山・JFE瀬戸内海GC(6640ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と2打差の4位で出た25歳の永峰咲希(ニトリ)が69で回り、通算12アンダーで875日ぶりのツアー通算2勝目を逆転で飾ってメジャー初優勝を果たした。オンラインで会見では、中堅選手の意地を垣間見せた。
永峰は出だしの1番でバーディー発進すると、5、8番でも伸ばした。一時は1打差2位で出たペ・ヒギョンと首位で並ぶなど激しい優勝争いを展開。後半10、11番の連続バーディーで抜け出したが、12、16番のボギーで2位に1打差に迫られた。しかし、なんとか踏ん張り、デッドヒートの末に逃げ切った。
オンラインで会見では「前半はバーディーチャンスが多くそんなに意識していなかった。後半はいっぱいいっぱいだったけど、最後は気持ちでどうにか逃げ切った。後半の3パットで叩いた時に優勝を意識した」と苦笑い。「でも、初優勝の時も3パットしたので、それを思い出しながらやった」と笑いを誘った。
柏原明日架、堀琴音ら逸材が揃い、プロ転向後は「14年プロテスト合格組」と期待を集めた世代。トップ10入りを21回も数えるなど苦労した末、プロ5年目となった18年4月のフジサンケイレディスで世代一番乗りの初優勝を遂げた。以降、8度のトップ10入りしたが、2勝目は手にできず。2週前に今季最高の6位に入り、約2年5か月ぶりに遠かった2勝目を手にした。
ツアーを席巻する1998年度の黄金世代に加え、今季は2000年度生まれのプラチナ世代がプロデビュー。さらに1学年下の笹生優花(ICTSI)が2勝するなど、永峰より年下の選手が3連勝中だった。
自身の世代について「もう若手じゃないけど、中堅かというと上もいるし、難しいところ。中堅だと言われればそうですね」と自己分析。年下の台頭に対し「煽られている感じはしないけど、私たちの学年もたくさんいる。みんな凄い頑張っているし、若手が多いといっても私たちも数は凄くいる。一緒にご飯に行った時に口にはしないけど、みんな心のどこかで負けたくないと思っていると思う」と同学年の選手たちの意地を垣間見せた。
メジャー優勝で長期シードを得たが、海外挑戦については「今のところはないかな。まだピンとは来てないですね」とコメント。「5試合目で大きい大会で優勝できて凄く自信になった。今季はここまでの試合も自分の成長を感じた。2勝目まで時間がかかったので、3勝目はもうちょっと早くできるように目指したい」と飛躍を誓った。(THE ANSWER編集部)