新型コロナウイルスの影響による異例の2019-20シーズン終了から約2カ月を経て、2020-21シーズンのラ・リーガ開幕…

新型コロナウイルスの影響による異例の2019-20シーズン終了から約2カ月を経て、2020-21シーズンのラ・リーガ開幕節が開幕する。

レアル・マドリーの3シーズンぶりの覇権奪還の興奮から、わずか2カ月余りを経て早くも新シーズンが開幕する。なお、マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、セビージャの4チームは、チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント参加による、休養期間の少なさを考慮され、開幕節の日程変更が認められている。

そのビッグクラブ不在で行われる今週末の開幕節で注目を集めるのは、MF久保建英を擁するビジャレアルと、FW岡崎慎司を擁するウエスカによる日本人対決。

昨季、マジョルカでプリメーラ初挑戦の久保はシーズンを通してその巨大な才能の片りんを見せたが、チームは惜しくも1年でセグンダに降格。これに伴い、国内外の多くのクラブから関心を集めた中、昨季5位のビジャレアルを新たな修行先に選んだ。エメリ新監督を迎えたイエローサブマリンでは、プレシーズンを通じてトップ下や右ウイングを主戦場に主力として起用されており、開幕戦スタメンは濃厚だ。現時点で有観客は認められていないが、新たな本拠地での初陣でチームを勝利に導く鮮烈なデビューを期待したい。

一方、レスター・シティ時代にプレミアリーグ王者にも輝いた岡崎は、予てより憧れと語っていたスペインでのキャリアをセグンダでスタート。スペインの地でも豊富な経験、得点感覚を武器にチーム得点王の活躍をみせ、ウエスカをセグンダ優勝に導き、今シーズンはプリメーラの舞台にたどり着いた。昇格組として臨む初挑戦の舞台では“プリメーラの先輩”久保を擁する格上相手のアウェイゲームで初ゴール、初勝利を目指す。

久保、岡崎に先駆けて開幕戦に臨むのはエイバルのMF乾貴士だ。昨季、シーズンを通じて残留争いに巻き込まれ、最終的に14位フィニッシュしたチームは、その残留争いのライバルだった17位セルタをホームで迎え撃つ。昨季は開幕5戦未勝利とシーズン序盤の苦戦が低迷に繋がっていただけに、ホームでセルタをきっちり叩いて、幸先よくシーズンをスタートしたい。今季から背番号を「14」に変更し、心機一転を図る乾の活躍にも注目だ。

また、この開幕戦では共に経験豊富な新指揮官の下で捲土重来のシーズンに臨むベティスと、バレンシアの名門2チームに注目。昨季を15位で終えたベティスはマヌエル・ペジェグリーニを新指揮官に迎えた。アラベスとの開幕戦では智将の采配も注目ポイントのひとつだ。一方、ハビ・グラシア新監督を迎えた昨季9位のバレンシアでは深刻な財政難、クラブ内部の混乱により、多くの主力が流出しており、厳しい船出が予想される。レバンテとのバレンシア・ダービーでは新主将のDFガヤや、MFソレール、MFイ・ガンインなど若き力の躍動を期待したい。

その他では昨季、魅力的なアタッキングフットボールで6位に躍進したレアル・ソシエダ、昇格組カディスの初陣にも注目したい。なお、マンチェスター・シティからラ・レアルに電撃加入のMFダビド・シルバはコロナウイルス陽性反応の影響で、開幕節でのデビューはお預けとなっている。

《ラ・リーガ開幕節》

9/12(土)

《23:00》

エイバル vs セルタ

《25:30》

グラナダ vs アスレティック・ビルバオ

《28:00》

カディス vs オサスナ

9/13(日)

《21:00》

アラベス vs ベティス

《23:00》

バジャドリー vs レアル・ソシエダ

《25:30》

ビジャレアル vs ウエスカ

《28:00》

バレンシア vs レバンテ

1/12(火)

アトレティコ・マドリー vs セビージャ

未定

バルセロナ vs エルチェ

レアル・マドリー vs ヘタフェ