9月11日、ワールドサーフリーグ(以下、WSL)は、マヤ・ガベイラが『cbdMD XXL Biggest Wave Award』を受賞し、ギネス世界記録を樹立したと発表した。マヤ・ガベイラはブラジル出身の女性ビッグウェーバー。
『cbdMD XXL Biggest Wave Award』は、その年に最も大きい波に乗ったビッグウェーバーの男女に贈られる賞で、『2020レッドブル・ビッグウェーブ・アワード(BWA)』の中の一部門だ。
大波の記録は、それまでの68フィートを大幅に更新し、73.5フィート。これは男性の受賞者であるカイ・レニーの記録70フィートを破る、今アワードの最高記録という結果となった。
受賞の発表を受けたマヤ・ガベイラは、
「自分は競技志向ではないが、この日はいつもよりもゾーンに入っていたし、勇気があった。 ロープを離した時に、これはいけるかもしれないと思ったが、確信が持てなかった。
スピードは非常に速かったが、波がブレイクした時の波の音を見て、これまでに乗った中で最大の波だと思った。この世界記録は本当に驚くべきことだと思う。 私にとってそれは何年も前に夢見ていたことだけど、現実的なものではなかった。
このスポーツは非常に男性優位のスポーツと見られているから、女性が代表を務めることができるのは非常に珍しいこと」
とコメントしている。
マヤ・ガベイラ Instagramより
対象となったライディングは、WSLの公式ウェブサイトでチェックできる。WSLでは初となるビッグウェーブツアー(BWT)の一環として、2020年2月11日にポルトガルのナザレで開催された「ナザレ・トー・サーフィン・チャレンジ pres. By Jogos Santa Casa」での一幕だ。
彼女の活躍によって、サーフィン界にとどまらず、スポーツ界全体がますます盛り上がりを見せることになるだろう。
文:佐藤 稜馬