FCバルセロナの新監督ロナルド・クーマンは、新チームのパズルのピースをまとめ始めている。 監督は今シーズンの開幕に向けて構想を練り、それぞれのポジションに配置すべき選手をはっきりさせようとしている。 SPORTのジャーナリスト、ジョルディ・…

FCバルセロナの新監督ロナルド・クーマンは、新チームのパズルのピースをまとめ始めている。
監督は今シーズンの開幕に向けて構想を練り、それぞれのポジションに配置すべき選手をはっきりさせようとしている。
SPORTのジャーナリスト、ジョルディ・ギルによると、新指揮官は4-2-3-1のシステムを採用するようだ。
■GK
ゴールキーパーのポジションはこれまで通り、テア・シュテーゲンが第一GKとして君臨するものの、同GKは右膝の手術を受けたため、3か月以上の離脱が見込まれる。そのため、シーズン序盤に代わりを務めるのはネトになるだろう。
■DF
セルジ・ロベルトは中盤が既に満員のため、サイドバックに起用されることが多くなる。彼とポジションを争うのは、ネルソン・セメドである。しかし、セメドよりもセルジ・ロベルトの方がオランダ人指揮官が考えるフットボールに近い概念を持っている。後方からの的確な攻め上がり、メッシが右に下がった時のポジショニングの良さなどの観点が彼をスタメンにする可能性を高くしている。
一方セメドは、セルジ・ロベルトが中盤でプレーすることになった時や、試合によってフィジカルやスピードが優先されるようになったときに出場機会を得られることになるだろう。
また、その他のディフェンスラインはこれまでと変わらずジェラール・ピケ、クレマン・ラングレ、ジョルディ・アルバが並ぶ。彼らの代役にはロナルド・アラウホ、サミュエル・ユムティティ、ジュニオル・フィルポが構える。
彼らに加えてマンチェスター・シティからエリック・ガルシアが加入する可能性もあるため、彼もラングレやピケに続くセンターバックとなるかもしれない。
■MF
プレシーズンとリーグ戦序盤、クーマンはダブルピボーテを採用することが有力視されている。底の2枚にはオランダ代表時代に信頼関係を築いているフレンキー・デ・ヨングとユヴェントスから新たに加わったミラレム・ピャニッチを起用することになりそうだ。
セルヒオ・ブスケツは控えに回ることが予想されており、リキ・プッチも今のところは序列を下げている。セルジ・ロベルトもピボーテでプレーできる選手ではあるが、同ポジションに関してはリヴァプールからジョルジニオ・ワイナルドゥムが加入する話もある。
2列目には右から、レオ・メッシ、アントワーヌ・グリーズマン、ウスマン・デンベレが名を連ねる。クーマンはグリーズマンを「サイドの選手ではない」と評価しているため、今季から“背番号7”を背負うフランス人はトップ下の役割で配置される可能性が高い。
チーム残留を決めたメッシは、セルジ・ロベルトとバランスを取りながら右サイドでのプレーとなる。
さらに、オランダ人指揮官はデンベレのスピードや突破力を評価していることから彼を起用するだろう。
彼らのポジションには新加入の若手選手フランシスコ・トリンカオやペドリ、バイエルン・ミュンヘンから復帰したフィリペ・コウチーニョが存在するため、よりポジション争いは熾烈になる。
■FW
左サイドを主戦場とするアンス・ファティだが、スペイン代表などでは試合中の流れから中央に移ることもあり、新チームでは偽9番としてプレーする可能性がある。
そのため、ファティやグリーズマン、メッシは試合中に流動的な動きを見せてポジションチェンジを頻繁に行うだろう。
このポジションには、メンフィス・デパイやラウタロ・マルティネスが獲得候補に挙がっている。