オリックスのアダム・ジョーンズ外野手が11日の西武戦で日米通算2000安打に到達した。節目へあと2安打で迎えたこの日、…

 オリックスのアダム・ジョーンズ外野手が11日の西武戦で日米通算2000安打に到達した。節目へあと2安打で迎えたこの日、4回に遊撃内野安打し、続く5回に左中間へ適時二塁打を放った。

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 米大リーグ通算1939安打、282本塁打という実績をひっさげ、大物メジャーリーガーとして来日した。この日までで、67試合に出場し、61安打、打率・258、10本塁打、35打点。期待通り、という数字には届かないものの、最下位に低迷するチームで主軸に座り続けている。

 助っ人選手の日米通算2000安打は、先代の「AJ」こと、楽天のアンドリュー・ジョーンズ以来。過去には太平洋クラブのマティ・アルー、巨人のロイ・ホワイト、ウォーレン・クロマティ、ヤクルト・阪神のラリー・パリッシュ、ロッテのフリオ・フランコらそうそうたるメンバーが並ぶ。

 これらのメンバーがメジャーで通算1000安打以上の数字を残してから来日したのに対し、一人異色の経歴とも言えるのが現DeNA監督のアレックス・ラミレス。通算86安打と、メジャーでの実績はほとんどないまま来日。日本で2017安打を積み上げ、日米通算どころか日本だけで2000安打を超えた。堂々の名球会入りである。

 そんなラミレスの真逆をいく、異端ともいえる経歴を残した選手がいる。元広島で、ヤンキースなどで活躍したアルフォンソ・ソリアーノだ。

 ソリアーノはドミニカ共和国のカープアカデミーで才能を認められ、1996年に広島でプロ野球生活をスタートさせた。ただし2シーズンで1軍9試合の出場にとどまり、わずか2安打。1998年には契約更新でもめ、年俸調停も経たが、任意引退選手として退団するに至った。

 結果的にヤンキースが譲渡金を支払うこととなり、米移籍。翌1999年にメジャーデビューを飾ると、瞬く間にスター選手への階段を駆け上がっていった。2001年には正二塁手の座をつかみ、2002年は209安打、打率・300、39本塁打、102打点、41盗塁。最多安打と盗塁王のタイトルを獲得した。

 

 メジャー通算2095安打という記録を残し、2014年限りで引退。日本ではわずか2安打だが、結果的に日米通算2097安打ということとなる。

 さらに日本プロ野球名球会は、助っ人選手の入会条件として以下のように定めている。米日通算と日米通算を区別するため、日本プロ野球での記録をスタート地点として安打数を計算していく、と。

 ラミレスは日本プロ野球だけで2000安打したので文句なしにクリア。一方のソリアーノは、名球会の規定だけなら入会条件はクリアしているが、未だに名球会入りはしていない。既に引退から5年以上が経過しており、来日などが報じられることもないため、名球会側と双方ともに接触がないまま話は自然消滅したとみられる。

 当然日本でキャリアをスタートさせたイチローは、メジャーで3000本以上の安打を積み上げた。空前絶後という形容詞が似合う偉業だが、ソリアーノが描いたキャリアも簡単には真似できないだろう。

 現在、わずかな可能性の芽を持っていると言えるのが、鳴り物入りでソフトバンク入りしたソフトバンクのカーター・スチュワート投手か。彼が順調に成長し、後にメジャーへ逆輸入され、母国で200勝以上を積み上げた時には、再びソリアーノのサクセスストーリーが注目を集めるに違いない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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