今秋のウインドウマンスは驚きの連続だ。
 11月5日、過去111年間で一度もオールブラックスに勝てなかったアイルランド代表がシカゴで歴史を変えた。その一週間後にはフランクフルトで約3500人が声援を送るなか、ラグビー界では発展途上国のドイツ代表がワールドカップ3回出場の実績を持つ南米2番手のウルグアイ代表を下し、歓喜した。そして19日、カーディフで日本代表はウェールズ代表から金星を奪うことはできなかったけれど、フィレンツェではイタリア代表が世界ランキング4位の南アフリカ代表から初勝利を挙げた。20-18。17年前に0-101という屈辱を味わわされた相手を、13度目の挑戦でついに倒したのだ。

 イタリアは序盤に先制トライを許した。前半8分、南アフリカのWTBブライアン・ハバナが、元日本代表WTB大畑大介が持つテストマッチ通算最多トライ記録(69トライ)にあと2つと迫る67トライ目を挙げた。

 しかしイタリアは11分、ラインアウトからモールで押し込み、コンバージョン成功で逆転する。
 17分に南アのCTBダミアン・デアリエンディが右タッチライン沿いを約45メートル走り切り、ゲームをひっくり返したが、イタリアは30分にPGを決め、10-12と2点差に詰めて前半を終えた。

 後半早々、イタリアはLOがイエローカードをもらい14人となったが、数的不利な時間帯にも粘り強いディフェンスでトライを許さず、PGによる3失点のみでしのいだのが結果的に逆転勝利へつながることとなる。

 5点を追うイタリアは56分(後半16分)、FWが敵陣22メートルライン内で前進を繰り返したあと左へ展開し、WTBジョヴァンバティスタ・ヴェンディッティが抜けてトライを挙げ、ゴールキック成功で逆転した。17-15。

 61分に南アのSOエルトン・ヤンチースにPGを決められたものの、その3分後、イタリアもSOカルロ・カンナがショット成功で再逆転。

 イタリアは78分にモールで押し込むもトライは認められなかったが、最後は敵陣深くでのラインアウトボールをスチールして外に蹴り出し、20-18で熱闘を制した。

 一方の南アは、昨年のワールドカップで3位に終わり、今年からアリスター・クッツェー新ヘッドコーチのもとで再出発を切ったが、新体制での戦績はこれまで4勝7敗と苦しんでおり、早くも指揮官交代を望む声が高まっている。