白熱の名勝負の末、敗れたブレイディが敗戦の弁 テニスの4大大会・全米オープンは10日(日本時間11日)、女子シングルス準決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が世界ランク41位のジェニファー・ブレイディ(米国)を7-6、3-6、6-3…

白熱の名勝負の末、敗れたブレイディが敗戦の弁

 テニスの4大大会・全米オープンは10日(日本時間11日)、女子シングルス準決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が世界ランク41位のジェニファー・ブレイディ(米国)を7-6、3-6、6-3で破り、優勝した2018年以来、2年ぶりの決勝進出を決めた。試合時間は2時間を超える激戦だった。白熱の名勝負の末に敗れたブレイディは「誇りをもってここを去りたい」と振り返っている。

 128分の激闘。マッチポイントで大坂のサーブに対して、ブレイディのリターンがネットにかかった。勝利の瞬間、力が抜けたのか、一瞬うなだれた大坂。そして顔を上げると安堵の表情だ。スタンドには応援に駆け付けた恋人の米国人ラッパー、YBNコーデーの姿もあった。

 互いに譲らない、白熱の名勝負だった。第1セットは両者キープを続け、タイブレークの末に大坂が先取。第2セットは逆にブレイディが先にブレークし、取り返した。ファイナルセットは大坂が先にブレークし、最後は底力で上回った。

 英紙「メトロ」のジョージ・ベルショー記者によると、敗れたブレイディは試合後、「どの試合でも同じメンタリティーで頑張った。ただただ自分の努力を誇りに思いたい。目の前のポイントを取ることだけを目標にやってきた。それができたと思う。誇りを持ってここを去りたい」とコメントしているという。

 グランドスラム初の決勝進出はならなかったブレイディだが、心に残る名勝負を演じ充実感を漂わせている。(THE ANSWER編集部)