マロニー戦「10・31」正式発表、マロニーの印象とは ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソ…

マロニー戦「10・31」正式発表、マロニーの印象とは

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦することを正式発表した。19勝(16KO)の井上は、21勝(18KO)1敗のマロニーについて「カシメロより穴がない」と印象を明かした。

 井上はマロニーについて冷静に分析している。「タフであり、スタミナもあり、技術も高い選手。それも含めて自分の仕上がり次第。今は対策しながら練習している」と強調。「総合力的にはカシメロより高い選手。残りの期間にしっかり対策しないと危ない相手だと思う」と気を引き締めた。KO率は高いが、大橋秀行会長も「隙のないボクシングでカシメロよりやりづらい選手」と技術面を注意点に挙げた。

 29歳のマロニーは2018年10月、WBSS初戦で前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定負けしたのがプロ唯一の黒星。井上はこの試合をラスベガスで現地観戦した。直近の6月に同級10回戦で7回終了TKO勝ちしたマロニーの試合は「ちゃんと見ていない。この時期はいつも見ない」と説明。いつも通り試合が近づいてからチェックしていくつもりだという。

 前戦の元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦は判定までもつれ込んだが、それまでは早期KO決着。今回のマロニー戦の展望を問われると「KO決着なら序盤か中盤かなと。相手はスタミナも、タフさも備えているので、後半にもつれ込んだら互いの精神的な戦いになると思う」と警戒した。

 当初は4月にWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期に。ターゲットが変わったが「より気を引き締めないといけない。カシメロより穴のない選手。どう突破口を見出していかないといけないか、カシメロより考えないといけない選手」と総合力の高さに注意を払っているようだ。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)