「全米オープン」閉幕直後の9月14日から21日まで、ローマの美しいフォロ・イタリコで「ATP1000 ローマ/BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/9月14日~21日/クレーコート)が開催される。だが、今年は無観客での開催が決定した。Te…

「全米オープン」閉幕直後の9月14日から21日まで、ローマの美しいフォロ・イタリコで「ATP1000 ローマ/BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/9月14日~21日/クレーコート)が開催される。だが、今年は無観客での開催が決定した。Tennis World USAが報じている。【動画】錦織が昨年ローマで見せた見事なロブショット

同大会では1969年のテニスのオープン化以降、男子ではロッド・レーバー(オーストラリア)、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)、ピート・サンプラス(アメリカ)、アンドレ・アガシ(アメリカ)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)といった名選手が過去の優勝者リストに名を連ねている。

無観客での開催は、もちろん大会史上初めてのことだ。主催者は地元の規則に従い、選手を始め関係者の安全を第一に考えている。

今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で9月に行われることとなったが、例年は5月に開催されている。昨年の決勝はナダルとジョコビッチの間で戦われ、ナダルが二連覇を遂げた。ナダルは大会史上最多の、9度の優勝を果たしている。その時ナダルは32歳で、大会史上最年長チャンピオンとなった。

昨年のローマでのナダルの優勝は、2018年8月の「ATP1000 トロント」以来のことだった。ナダルはそこまでクレーコートの大会で3大会連続で準決勝で敗退していたのだ。ナダルにとってそれは50回目のマスターズ1000大会の決勝で、34個目のタイトルを手にしたのだった。

ナダルやスタン・ワウリンカ(スイス)らは「全米オープン」に出場せずにヨーロッパにとどまり、クレーコートでの準備を進めている。彼らと、「全米オープン」に出場して、ハードコートからクレーコートに切り替えなければならない選手たちとの戦いも注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000ローマ」のスタジアム

(Photo by Giuseppe Bellini/Getty Images)