「全米オープン」前哨戦の「ウェスタン&サザン・オープン」を制したビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は、大会主催者らが作り上げた“バブル”(ウイルス感染予防のため関係者以外立ち入れず、中の人は…

「全米オープン」前哨戦の「ウェスタン&サザン・オープン」を制したビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は、大会主催者らが作り上げた“バブル”(ウイルス感染予防のため関係者以外立ち入れず、中の人は出ることのできない、閉じられた環境)をどう思うか明かした。Tennis World USAが報じている。【トーナメント表】全米OP女子シングルス

記者会見でアザレンカは語った。「まだ“バブル”の中にいるわ。でも私は“金の監獄”と呼んでいるの、とても素敵な部屋に泊まっているからね。だけどそこから外に出ることはできない。心の平安のためには、家族といる方が心が休まるわ。息子と母と一緒だから、精神的には楽ね」

「自分と家族、そしてチームのためにできる限り注意して過ごしている。 “素晴らしいわ”って言いたいところだけど、本当は最悪。でも、これが現実だから」とアザレンカは加えた。

アザレンカは、観客がいないことも寂しく思っている。「決定的瞬間に観客が歓声を上げて、皆で一体となる…正直、そのために練習しているのよ。観客の前で、ファンの前でプレーするためにね」とアザレンカは語った。

アザレンカは「ウェスタン&サザン・オープン」で、ドナ・ベキッチ(クロアチア)、カロリーヌ・ガルシア(フランス)、アリゼ・コルネ(フランス)、オンス・ジャバー(チュニジア)、そしてジョハナ・コンタ(イギリス)を退け、キャリア通算21回目、2016年12月の長男出産以後初となる優勝を遂げた。

「“ウェスタン&サザン・オープン”をプレーした直後に切り替えが必要だった。グランドスラムの前週にプレーするっていう経験は、しばらくしてなかったから。でも全体的に見れば、他の選手たちと同じで、しばらくテニスをしてなかったわけだから。良い一週間のあと、良い切り替えができたと思うわ」

そしてアザレンカは「全米オープン」でもアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)、カロリーナ・ムチョバ(チェコ)といった強敵を次々と破り、ベスト8に進出。2013年「全豪オープン」以来のグランドスラム制覇まで、あと3つだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのアザレンカ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)