サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにするこ…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元フランス代表MFユーリ・ジョルカエフ氏がインテル時代に決めたハットトリックだ。

元フランス代表のジャン氏を父に持つジョルカエフ氏は、フランスの複数クラブで結果を残し、1996年にインテルへと移籍。移籍初年度から11ゴールを決め、元ブラジル代表FWロナウド氏らとともに1997-98年にはUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)のタイトル獲得に貢献した。

そんなジョルカエフ氏は、1999年2月7日に行われたセリエA第20節のエンポリ戦でインテルのフランス人選手としてセリエA初のハットトリックを達成した。

インテルは序盤に2点をリードすると、35分にはジョルカエフがPKを沈め、リードを3点に広げる。

後半に1点を返されたものの、67分にDFハビエル・サネッティのミドルシュートのこぼれ球をジョルカエフが押し込み、再びリードを広げる。

さらに後半アディショナルタイムにはインテルの波状攻撃から再びジョルカエフが決め、ハットトリックを達成している。

インテルの選手がセリエAでハットトリックを達成したのは、後にも先にもジョルカエフ氏だけだ。