テニスの元世界王者アンディ・マレー(イギリス)は、弱冠20歳のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)2回戦で敗れた。過去3度グランドスラム優勝を果たして…

テニスの元世界王者アンディ・マレー(イギリス)は、弱冠20歳のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)2回戦で敗れた。過去3度グランドスラム優勝を果たしているマレーは、再び栄光の座に返り咲くことができるのだろうか。ウェブメディアEssentially Sportsが報じた。【トーナメント表】全米OP男子シングルス

現在33歳、世界115位のマレーは10歳以上年下の選手からストレート負けを喫したが、まだ自信を失ってはいない。「たとえ今夜のような試合の後でも、ここに来る前よりも、自分がグランドスラムでできることがあるとポジティブな気持ちになれた。君たちはつい数ヶ月前まで僕がどんな気持ちでいたかわからないだろう?」とマレーは言う。

マレー自身は、もう一度グランドスラムで優勝できると思っているのだろうか。難しいことだと認めながらも、マレーは挑戦を諦めないと語った。

「グランドスラムでもう一度優勝できるかについては、非常に難しいことではある。股関節の怪我の前だって十分に難しかったんだ。だから、困難ではあるけれど、僕は諦めないよ。挑戦しない理由がないよね?」

「(グランドスラムで勝つため)最大限の努力をしない理由はない。優勝できなくても構わない。でも、どうせなら野心を持ちたいよね。そしてもしそこまでたどり着けなくても、それでもいいよ。でも、今の僕の身体でできる最高のプレーができるように頑張っているんだ」とマレーは続けた。

西岡良仁(日本/ミキハウス)との4時間39分の激闘を制した後は疲れきった様子を見せていたマレーだが、2回戦の初めは予想よりずっと良いスタートだったと言う。体力を向上させるには、もっと試合数を積むことが必要だと彼は語る。そうすれば、長時間の試合でもより早く回復することができるようになるとマレーは考えている。

「より多くの大会に出場し、より多くの試合をこなせば、体をより頑丈にすることができると思う。今の僕にはそれがまだ足りない」とマレーは語った。

マレーは「全米オープン」終了後に始まる「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/9月14日~21日/クレーコート)には、出場しない予定だ。マレーは、かれこれ3年ほどクレーコートに立っていない。その後の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)には、当面出場を予定している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのマレー

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)