錦織圭(日本/日清食品)が遂に公式戦のコートに帰ってくる。日本時間8日21時半頃から開始予定の「ATP250 キッツビューエル」(オーストリア・キッツビューエル/9月8日~9月13日/クレーコ…

錦織圭(日本/日清食品)が遂に公式戦のコートに帰ってくる。日本時間8日21時半頃から開始予定の「ATP250 キッツビューエル」(オーストリア・キッツビューエル/9月8日~9月13日/クレーコート)1回戦で、世界47位のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。【動画】錦織 復帰戦会場で練習。「レッドクレーと空の青のコントラスト、美しい」【ドロー表】錦織出場!ATP250 キッツビューエル

錦織は昨年の「全米オープン」後に、右肘の手術を決断。今年3月に復帰予定だったが、その直前に新型コロナウイルスの影響でツアーが中断となった。その後8月にツアーは再開されたが、今度は自身が感染。5セットマッチでの復帰は賢明ではないとして「全米オープン」は欠場を選択した。

そして、いよいよ約1年ぶりの公式戦となる「ATP250 キッツビューエル」。相手のキツマノビッチは、現在21歳で世界47位の成長株だ。

今シーズンは9勝6敗、1月の「ATP250 ドーハ」と2月の「ATP250 ニューヨーク」のそれぞれで準決勝進出と、ハードコートで結果を残している。一方クレーコートでのツアーレベル通算成績は1勝3敗と、まだまだ経験が少なく、勝利も1度だけ。

ただキツマノビッチは昨年の夏から躍進した選手で、昨年クレーコートシーズンが始まった4月の頭はまだ世界88位だった。これからクレーコートでも結果を残す可能性は充分あると考えられる。

この錦織対キツマノビッチの試合の展望を、スポーツウェブメディアのSportskeedaが紹介。同メディアは、錦織のクレーコートでの実績と豊富な経験を考えると、わずかに有利だとしている。

キツマノビッチはシーズン序盤の好成績で自信をつけており、勝つには、錦織のファーストサーブでプレッシャーをかけ、錦織が試合勘を失っていることを利用しなければならないと指摘。

錦織は苦戦するだろうが、とはいえリズムを掴んでベースライン上の早いタイミングで打てるようになれば、フルセットで勝利するだろうと予想している。

その待望の錦織の復帰戦は、日本時間8日21時半頃から開始予定。1年ぶりの公式戦でまだ試合勘がないため、過度な期待は禁物だが、そのプレーが待ちきれない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP1000 マドリード」での錦織

(Photo by David S. Bustamante/Soccrates/Getty Images)