自身のツイッターで投票呼びかける テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は全米オープン4回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)と対戦。第1セット5-6とリードを許した直後、苛立ちから背後に打ったボールが線審の首元を直撃…

自身のツイッターで投票呼びかける

 テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は全米オープン4回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)と対戦。第1セット5-6とリードを許した直後、苛立ちから背後に打ったボールが線審の首元を直撃。まさかの失格処分となったが、これまでジョコビッチに批判的だった同40位のニック・キリオス(オーストラリア)は「オレなら何年出場停止なんだ?」と“緊急アンケート”を実施する当て付けに出ている。

 第11ゲームでカレーニョ・ブスタにブレークを許したジョコビッチは悔やみきれない行動に出た。

 先にブレークを許した苛立ちからボールを背後の壁に打ち込むと、壁際の女性線審の首元を直撃。喉を押さえながらコートに倒れ込んだ線審はしばらく動けなかった。

 慌てたジョコビッチは線審を介抱したが、長い協議の末に失格が決まった。第1シードが前代未聞の形で大会から去ることが決まった。

ファン反響「君なら永久追放だ」

 意図的でないとはいえ、ジョコビッチの行動は批判を集めた。新型コロナ禍の米国で行われた今大会を欠場したキリオスはツイッターのアンケート機能を使い、「ジョーカー(ジョコビッチの愛称)の事件とオレを入れ替えてほしい。ボールキッドの喉に偶然ボールを当ててしまう。オレは何年間、出場停止になると思う?」と問いかけ。答えは「5年」「10年」「20年」の3択を用意し、ジョコビッチとその処分への当て付けとも取れる行動に出た。

 その振る舞いでテニス界をたびたび騒がせてきたキリオスは、常々ジョコビッチに批判的だった。今年6月にジョコビッチが主催したチャリティ大会「アドリア・ツアー」で新型コロナウイルスの感染拡大防止策が一切講じられず、複数の感染者を出した。参加者のナイトクラブでのパーティ動画が流出した際にはキリオスはツイッターで「新型コロナウイルスに感染した全ての選手の無事を祈る。そして、もう私のやることに対して、『無責任だ』とか、『愚かだ』とか言わないでくれ。そりゃ勲章ものだ」と批判していた。

 キリオスの緊急アンケートには日本時間7日正午段階で、10万人以上が回答。テニスファンも「収監」「終身刑」「君なら永久追放だ」「ニック、最高だよ」と様々な反応が出ていた。(THE ANSWER編集部)