思わず出た一打が危険行為とみなされ失格処分に テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の行為が波紋を呼んでいる。全米オープン、男子シングルス4回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)と対戦。第1セット途中で背後の壁にボール…

思わず出た一打が危険行為とみなされ失格処分に

 テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の行為が波紋を呼んでいる。全米オープン、男子シングルス4回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)と対戦。第1セット途中で背後の壁にボールを打った際に女性線審の首元を直撃。これが危険行為として、ジョコビッチの失格が決まった。実際の映像を米記者が投稿。海外ファンからは批判が集まっている。

 事件が起きたのは第1セット。お互いにキープして迎えた第11ゲーム、先にブレークを許してしまったジョコビッチ。ボールを背後の壁に打ち込んだ。苛立ちのこもったボールは予想外の軌道を描き、壁際の女性線審の首元を直撃してしまったのだ。線審は喉を押さえながらコートに倒れ込むと、しばし動けなかった。

 慌てたジョコビッチはすぐに線審を介抱したが、協議の末に失格が決定。全米テニス協会は「グランドスラムのルールブックに則り、意図的に危険なボールを打つ、あるいは結末を無視して、コート内における危険行為やボールを打ったことで、全米オープンのレフリーは2020年全米オープンからノバク・ジョコビッチを失格処分とした」と声明を発表している。

 故意ではなかったが、大きな事故につながりかねない“危険ショット”。米放送局「ABC11」のマーク・アームストロング記者が「信じられない。ジョコビッチが不注意にもボールを線審の喉に打ってしまい、失格となった」と記し、実際の映像を自身のツイッターに投稿しているが、これに海外ファンからは様々な声が上がっている。

海外ファン「ついてないけど、これは失格だね」

「ひどい!」
「明らかなミスだね」
「2020年はジョコビッチにプレーをさせないね」
「ついてないけど、これは失格だね」
「なんという大きなミス」
「2020年のスポーツで最も決定的な瞬間」
「可哀そうな線審」

 などとジョコビッチへの非難以外にも「彼女はおおげさだ!」「この女性も避けられたと思う」などの書き込みもあった。

 大会側はジョコビッチが今大会で得たランキングポイントをすべて失い、賞金も没収となることを発表。代償は大きなものとなった。(THE ANSWER編集部)